2017-09-25から1日間の記事一覧

夜のミッキーマウス 谷川俊太郎詩集

2003年9月、新潮社から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。 古い詩はもう十年近く前に書いたもの、新しいのは今年になってから書いた。その間に出した二冊『クレーの天使』『minimal』と違って、この詩集に収めた作は形も調べもさまざまだ。意図してそう…

口語詩小史 日本自由詩前史 服部嘉香

1963年12月、昭森社から刊行された服部嘉香(1886~1975)の評論集。 目次 はしがき 本論の一 はじめに どういう時代であつたか 詩草社と『詩人』 口語詩第一作 東明説による口語詩 柳虹の歴史的作品 諸家の批評 「塵溜」とそれ以後 口語詩と東明・介春・御…

蜜のあはれ 室生犀星

1959年10月、新潮社から刊行された室生犀星(1889~)の長編小説。金魚の魚拓は栃折久美子(1928~)。 目次 一 あたいは殺されない 二 をばさま達 三 日はみじかく 四 いくつもある橋 後記 炎の金魚 NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤ…

minimal 谷川俊太郎詩集

2002年10月、思潮社から刊行された谷川俊太郎(1931~)の二ヶ国語詩集。翻訳はWilliam.I.Elliot/川村和夫。装幀は芦澤泰偉。 何年か前、しばらく詩から遠ざかりたいと思ったことがあった。詩を書くことに行き詰まったのではなく、反対にあまりにイージーに…

楽欲 宇能鴻一郎

1965年12月、新潮社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短編集。装幀は山下菊二(1919~1986)。 目次 猥褻 棘の鎖 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

はにかみの国 石牟礼道子全詩集

2002年8月、石風社から刊行された石牟礼道子(1927~2018)の詩集。第53回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 詩を書いているなどといえばなにやら気恥かしい。心の生理が露わになるからだろうか。散文ではそうも思わないのが不思議である。 書いては隠し、隠しし…

広津里香詩集

1972年11月、思潮社から刊行された広津里香(1938~1967)の詩集。 目次 I 鏡のむこうの少女 そうなの? 疑問 消せないアディユー 悲しみ 死神 私の人形 私の不可知論 優しい矢 夜の森 アジアの17才 スカーレットは言った 対話 エメラルド 砒素 骨のトライ…

詩ってなんだろう 谷川俊太郎詩集

2001年10月、筑摩書房から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。装幀は平野甲賀(1938~)、組版は木下弥。 「詩ってなんですか?」という質問をよく受けます、子どもからも、大人からも。いつも私は困ってしまいます。詩とは何かという問いには、詩そのも…

たかくおよぐや 廿楽順治詩集

2007年10月、思潮社から刊行された廿楽順治(1960~)の第2詩集。題字は廿楽真人。第58回H氏賞候補作品。 目次 I さかなまち 肴町 燃えるじてんしゃ店 とんかつスズキ 中村そばや 龍城酒家 ラードエ場 かんのん食堂 にかいや 寺島 源七堂接骨院 堀理髪店 ア…

北 小林富子詩集

1981年12月、思潮社から刊行された小林富子の第2詩集。第6回現代詩女流賞候補作。 第一詩集”渕へ”を出してから十年たった。そのときのあとがきに、年をとってから詩を書きはじめ、書き続けていこうと、自分で決めた気持が途中でくずれてしまわないように、楔…

マグダ ウラジーミル・ナボコフ

1960年12月、河出書房新社から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。仏語版から重訳。翻訳者は川崎竹一(1904~1982)。装幀は東郷青児(1897~1978)。(「カメラ・オブスクーラ」はロシア語版からの翻訳、「マルゴ」はナボコフによ…

月魄 真鍋呉夫句集

2009年1月、邑書林から刊行された真鍋呉夫の句集。装幀は島田牙城。 この句集『月魄(つきしろ)』には、故宗左近氏の推輓によって平成十四年に世に出た『真鍋呉夫句集』以後、六年間の作から選んだ二百十三句を收録した。 集名を『月魄』と名づけた理由の第…

雨蛙色のマント 井本木綿子詩集

1983年8月、百鬼界から刊行された井本木綿子(1927~2010)の第2詩集。カバー絵はモネ「女の顔」扉絵はマネ「ニンフ達」、装幀は宮園洋。詩集の題名は天野忠。 私は自分が発行している個人詩誌ならともかく詩集にはあとがきは要らないもの、と漠然と考えてい…

言葉の岸 細見和之詩集

2001年7月、思潮社から刊行された細見和之(1962~)の第3詩集。 目次 序詩 Ⅰ 言葉の岸Ⅱ 雪と光、その他の詩 雪と光 六感神経痛 母子(ももし) (夜、耳を澄ますと) ぴりぴり降る雨 防災訓練 チェーホフを読みおえるまで 伝説 Ⅲ 旅衣、その他の詩 旅衣 セ…

銀杏挽歌 杉克彦詩集

1961年6月、思潮社から刊行された杉克彦(1934~1971)の第2詩集。 目次 I ゼラチンライト あわび貝の島 驟雨 都会はひとつの 鳩の死 ゼラチンライト II 蛤のイメージ 蛤のイメージ 病んでいる蛤 III 銀杏挽歌 銀杏挽歌 病葉によせて 尾灯 秋 六月の彼 解説 …

漕げや海尊 阪田寛夫

1979年10月、講談社から刊行された阪田寛夫(1925~2005)の長編小説。装幀は栃折久美子(1928~)。 引用による重層化は、私小説の手法による作品の、構造と書かれる人物像の一面性を阪田に乗り越えさせた。表現されているのは独自な複雑さをそなえた知識人…