かるそん HALF&HALF詩集

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 1993年1月、書肆季節社から復刻されたHALF&HALF(=金田弘羊歯三郎)の詩集。元版は1963年1月FLORA植物園発行。栞附録は鈴木漠による「菫色のカルソン 水精(ニンフ)と羊飼は再び踊らず」。


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spira mirabilis 河野道代詩集

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 1993年8月、書肆山田から刊行された河野道代(1952~)の詩集。装幀は菊地信義。画像は25部限定版。

 

目次

  • 山上の窪地
  • 考察者の一の生態
  • 少しのなだら
  • 感情の高み
  • 考察者の二の生態
  • 回想と現身
  • 不意の領分
  • 考察者の三の生態
  • 比肩しえざる願い
  • 風力の潜み
  • 考察者の四の生態
  • 珠と替えられたもの
  • 死の憐れみ
  • 考察者の五の生態
  • わたしを生えでる
  • 日曝しの、
  • 考察者の六の生態
  • すみやかに飛散していく
  • 浮游とつらなり
  • 考察者の七の生態
  • 空想の晴れわたり

 

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いのちの火影――北条民雄覚え書 光岡良二

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 1970年7月、新潮社から刊行された光岡良二(1911~1995)による北条民雄(1914~1937)の評伝。装幀は麻田鷹司。

 

目次

序 河盛好蔵

  • はじめに
  • 少年の日
  • 入院して来た北条
  • 山羊小屋の片隅で
  • 文学仲間
  • 『間木老人』
  • 二年目の夏
  • いのちの初夜
  • 『猫料理』
  • 二・二六事件の冬
  • 死魔と放浪
  • 帰郷と帰院
  • 多作の秋
  • 『重病室日誌』
  • 『道化芝居』
  • 『望郷歌』
  • 末期の眼
  • 二十四で死す
  • 書き忘れの記
  •  花輪騒動のこと 
  •  「北条文庫」顛末 
  •  北条周辺の人 
  •  式場隆三郎氏の北条印象記
  • 北条文学の生命
  • 回想――走り書的なアウトビオグラフィ

 

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眠れる旅人 池井昌樹詩集

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 2008年9月、思潮社から刊行された池井昌樹(1953~)の詩集。第4回三好達治賞受賞作品。扉絵はアンリ・ルソー「眠れるボヘミア女」。

 

目次

  • カンナ
  • 花影
  • 花影弐
  • 花影参
  • つゆ
  • いたずら
  • 暁闇
  • ふたり
  • 弔辞
  • こんなこと
  • 故園黄昏
  • あぶらかだぶら
  • 火と人
  • 闇の噂
  • むこう
  • そっと
  • まぐねしうむ
  • みずうみ
  • 須臾の
  • 眠れる旅人
  • 揺籃
  • 人のように
  • さくら
  • 毎朝
  • 金銀砂子
  • 密言
  • 雪風
  • 古い町
  • 明鏡
  • おかわり
  • 約束
  • 豚児
  • 虫飼の子
  • 落日
  • あそこ

月夜の晩に 後記にかえて

 

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コザ 中の町ブルース 岸本マチ子詩集

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 1983年11月、花神社から刊行された岸本マチ子(1934~)の第4詩集。装幀は高麗隆彦。第17回小熊秀雄賞受賞作品。

 

 いぜん紅葉を血のしたたるような色だと、思った事があった。故郷(ふるさと)の山の紅葉は美しい。全山燃えあがるような凄絶さに触れて、気も狂わんばかりに山を駈けめぐった昔を思うと、今でも血が騒ぐ。
 絢爛華麗の底に猛々しいエネルギーを秘めたあの色は、確かに人を狂わす何かがあるような気がしてならない。だが、歳月の曲折の中で風化に耐え、人間があざやかな紅葉になるにはどうしたらいいだろうと、わたしはいま考えている。(「あとがき」より)


目次

  • 標本
  • コザ 中の町ブルース
  • 雨乞い
  • 飢餓
  • ほおずき

  • 南よりの風晴れ
  • モノレール沿線
  • 踊る
  • 阿波人形浄瑠璃
  • 北の方角
  • 川遊び

あとがき


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詩人の肖像 清水昶

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 1981年8月、思潮社から刊行された清水昶(1940~2011)による詩人インタビュー集。「現代詩手帖」1979年9月号から1980年11月号まで連載。写真は宮内勝、装幀は菊地信義

 

それぞれの詩人諸氏の項の冒頭の作品は、恣意的に選んだ。年代的にもさまざまで、その意味では一貫性に欠けるが、わたし自身の中で、もっとも記憶に灼きついている一篇として選ばせてもらった。この当為のない時代において、詩もまた頽落の一途を辿っているかにみえる。現に、きらりとひかる一篇の詩に出会うことは、まれになった。いったい詩人たちは何を現にかんがえているのだろう、といった疑問からこのインタビューをはじめた。みずから詩を書きながら、詩人たちと出会って、そのようなことを聞くこと自体、矛盾を感じたが、ひとりの詩人の現場を、戦後三十余年の巾で捉えてみると、実に興味深かった。ここでの詩大たちの姿は、いわば作品の裏がわから物語られたものだが、強烈な個性によって詩へと昇華される思考のプロセスが、よくみえたと思った。(「あとがき」より)

 

目次

  • 飯島耕一 詩は宗教である 人と作品「港の午後」
  • 鮎川信夫 猥雑なる理性 人と作品「戦友」
  • 正津勉 愛の地獄へ 人と作品「しんくうかん事件」
  • 長谷川龍生 テロリストの明日 人と作品「鱶と太陽」
  • 北村太郎 ゆっくり急げ 人と作品「ピアノ線の夢」
  • 吉本隆明 三島由紀夫太宰治 人と作品「少年期」
  • 中桐雅夫 戦争の影 人と作品「ちいさな遺書」
  • 金時鐘 森の宮アパッチ族の末裔 人と作品「夜」
  • 佐佐木幸綱 戦中戦後花いちもんめ 人と作品10首
  • 吉増剛造 アメリカ・アメリカ 人と作品「燃える」
  • 原幸子 美しい星はどこにある 人と作品「日没」
  • 荒川洋治 この世からの眺め 人と作品「見附のみどりに」
  • 田村隆一 われらにとって希望とは何か 人と作品「愛ってなあに」

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デルタ 川口晴美詩集

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 1991年6月、思潮社から刊行された川口晴美(1962~)の第3詩集。表紙写真は林隆喜(1946~)。

 

 たとえば貯水場の壁に沿って歩いているとき、終点の駅で地下鉄を降りるとき、ふいに肌から剥がれて尖っていってしまいそうな感覚を、あわてて言葉にすりかえることがある。「なによりも濃い……声が」とか「寒冷な陽射しがテーブルに」とか。すると言葉は刃物みたいに、コンクリートのごつごつした壁や人混みのホームという現実の空間と時間をすうっと切り開くのだ。その裂け目からわたしは、わたしの感覚は、わたしの言葉は流れ出し、扇状に広がってゆく気がする。
 奇妙なことに、そんなふうに出現したどこにもない場所へやがて訪れてきたものがあった。「わたし」ではない何かがそこに存在し得るということが少し恐くて、でもワクワクして、わたしはその名を呼んでみたくなったのだ。「わたし」でもなく「あなた」でもない、別の存在としての名を。(「あとがき」より)

 

目次

鳥子

  • マリーゴールド・ハイウェイ
  • トテモ、明るい春の部屋
  • IRIS
  • 無力の夏
  • 水族館計画
  • 稲妻を迎えに
  • 残虐な菊
  • 閉館時刻
  • 臨海

ホタル(ミナト)

  • 風土
  • 条件法プール
  • 湿度の方法論
  • コンビニエンスストア・ピクニック
  • シネマ・ブルー
  • お昼寝の夏
  • ぷらんしたい
  • 狼の寝台

あとがき


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