詩論+続詩論+想像力 小野十三郎

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 2008年10月、思潮ライブラリー・名著名詩選の1冊として復刊された小野十三郎(1903~1996)の詩論集。定本は1962年版。附録栞は、金時鐘「私の出会った人々」、冨岡多恵子「小野十三郎の死」、倉橋健一「小野十三郎管見」、寺島珠雄「『詩論+続詩論+想像力』解説・編注」。

 

目次

  • 詩論
  • 続詩論
  • 想像力

解説/花田清輝


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実視連星 荒川洋治詩集

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 2009年5月、思潮社から刊行された荒川洋治(1949~)の第19詩集。

 

目次

  • 船がつくる波
  • 三六度
  • 度量衡
  • 彦太郎
  • 初恋
  • 梨の穴
  • 映写機の雲
  • イリフ、ペトロフの火花
  • 白い色彩
  • プリント
  • 万能膏
  • 駒留
  • 干し草たばね人
  • 水牛の皮
  • 山塊
  • 実視連星
  • 編み笠


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ブリュッケ〈橋〉 川村りつ子詩集

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 1995年12月、西田書店から刊行された川村りつ子(1955~)の第2詩集。カバーデザインは前川眞理子。

この詩集の標題「ブリュッケ」とはドイツ語の〈橋〉のことで、幾世紀も経て現存している石造りの、人が渡る上では壊れることのない頑強な橋のことである。
 学生時代、私を悩ませたある哲学者は、「詩人の唯一の詩というものは、語られぬまま残っている」と語った。
(「あとがき」より)


目次

  • 女と男――あるフェミニストに宛てて
  • ある集会のあとで
  • 何故
  • 車内で
  • 断片1
  • 夢ならば
  • 暗い塔
  • 病んだ魂に寄せて
  • 廃墟
  • 白昼夢
  • 無意味なるもの
  • 封をゆくひとに
  • ミン・ハシュアル
  • 天秤
  • ひとり
  • 時間
  • 断片2
  • 断片3
  • 恐い夢
  • 女の過去
  • 断片4
  • クロス・カウンター
  • 子を抱く女
  • 足音
  • Brücke〈橋〉
  • うなだれたアルテミス
  • ある女友だちへ
  • 春の夢
  • 「タンバリンを持つ女」――ピカソに寄せ

あとがき


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六月の光、九月の椅子 吉田文憲詩集

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 2006年7月、思潮社から刊行された吉田文憲(1947~)の第8詩集。装幀・挿画は福山知佐子

 

目次

  • 祈り
  • 言葉が薄い羽音を鳴らした
  • 立ち去ったものの息にふれて
  • (あなたの)、文字の瞳が、うれしい
  • 九月の椅子
  • ……ただこの影を通過させようとして、この夜に*
  • ……ただこの影を通過させようとして、この夜に**

  • こことよそ
  • 暗い庭
  • 残響(エコー)の声
  • 接近
  • ここに動いている光とともに

  • 崩れ落ちそうな瞬間をつなぎとめて*
  • 崩れ落ちそうな瞬間をつなぎとめて**
  • 挑戦
  • こちら側には不在の手紙がある

  • 顕れ
  • 消息
  • 幽火
  • ”表面″の”表面”の惑星のうえを走る、バス
  • それが林檎畑を染めあげてゆけば、……
  • なきがら――友へ

  • 残り続けるもの
  • 手紙
  • 生きられる”時”のかなしみ


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馬込の家 室生犀星断章  伊藤人誉

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 2005年5月、龜鳴屋から刊行された伊藤人誉(1913~2009)の随筆。戦前戦後、馬込の室生犀星宅を留守番していた時代の回想。表紙は前田良雄の手摺木版。画像は普及本。

 

 フィクションにしか興味のなかった私が「馬込の家」に手を着ける気になったのは、室生朝子にこういわれて頼まれたからである。「戦時中の自分(犀星)のことは、お父さまも書いていないし、誰も書いた人がいないの。そこだけが脱けているのよ。ジンヨさん書いてよ」
 二十年か、もしかしたら三十年以上も前のことで、そのときに私の考えた表題は、犀星の詩の一行をそのまま使った「われはかの室生犀星なり」だった。書き上げたあとで、朝子が連れてきた出版社の人に見せると、本にしたいという意向をもらしていたが、なぜか実現しなかった。
 二、三十年振りに原稿を取り出して、すこしばかり直した上、私はそれに室生朝子の結婚の裏話や、犀星の父親についての私の疑いや、晩年の犀星をめぐる女たちの話を書き加えた。古い記述と新しい記述のあいだが離れすぎているから、私自身の文章も変わったろうし、室生朝子が書いたものをそのまま取り入れた個所もあるので、波の立ち具合いに不揃いなところが見えるように感じている。しかしそれを直すには、初めから全部書き直さなければならない。今の私にはもうできそうもない。文章というものは、書けば書くほどうまくなるとは限らないが、変わることだけは確かである。
(「あとがき」より)


目次

  • 一 この坂をのぼらざるべからず
  • 二 美しからざれば哀しからんに
  • 三 生きたきものを
  • 四 小景異情
  • 五 蛇をながむるこころ蛇になる
  • 六 泥雀の歌
  • 七 白菊や誰がくちびるになぞらへし
  • 八 信濃山中
  • 九 えにしあらば
  • 十 杏っ子
  • 十一 女ひと

「馬込の家」はなくならない 栃折久美子

あとがき


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龜鳴屋

こどもの朝 桜田佐

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 1957年7月、緑地社から刊行された桜田佐(1901~1960)の長篇童話。装幀は和田香苗、挿絵は都田和子。

 

目次

本のはじめに 坪田譲治

  • 一  あかちゃんが生まれた
  • 二  ひげのおじいさん
  • 三  おにごっこ
  • 四  ベビー服とたまご
  • 五  かわいいおみやげ
  • 六  家族会議
  • 七  新しい商売
  • 八  おーい、待てよ
  • 九  お祭り
  • 十  藤岡よ、さようなら
  • 十一 東京の家
  • 十二 いいところ
  • 十三 雪のトンネル
  • 十四 おかあさんの病気
  • 十五 赤い線の入ったてぬぐい
  • 十六 ロク
  • 十七 雨の日、風の日
  • 十八 おかあさんの夢
  • 十九 山下さん
  • 二十 みどりの麦

本のおわりに 桜田佐(さくらだたすく)


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