2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フィリップ・マーロウの拳銃 以倉紘平詩集

2009年8月、沖積舎から刊行された以倉紘平(1940~)の第6詩集。装幀はN.Vilain。第17回丸山薫賞受賞作品。 目次 Ⅰ 爛漫 爛漫 吉野山 雨晴という駅 青山 定年 我が人生にチェスナッツサンデーありき <サーラ>注解 私の沙羅 花摘むひと 時雨 南方案内 行方…

日の門 以倉紘平詩集

1986年10月、詩学社から刊行された以倉紘平の第1詩集。 目次 Ⅰ 冬の靴 最後の夜学生 哀歌 河内国磯長村 病める家族 帰路 暗い旅 ドアのむこう 地球の写真 子供の情景 日の謎 変になつかしい冬の日よ 片隅 田舎の庭 北欧・冬の朝 北欧・春 祝福 midnight-rain…

気まぐれなペン――『アリゼ』船便り 以倉紘平

2018年7月、編集工房ノアから刊行された以倉紘平(1940~)のエッセイ集。装画作品は伊藤尚子、装幀は森本良成。 この散文集は、私の所属している詩誌「Lesalizés」(アリゼ)に設けられている(船便り〉というミニエッセイ欄に、自由気ままに書き続けた文章を…

祝算之介詩集 祝算之介

1972年6月、思潮社から刊行された祝之介の詩集。 目次 1 夢 赤とんぼ 蔬菜畑にて 家 沼 龍 神話 夜の伽 辯明 富士 冬の人 香爐 森 鳥 2 秋 途上 ねがい 心象 八月 町医 彷徨 海 葬列 時間 幻想 祭 島 3 群像 菜の花 曇天 虹 五月の夜の物語 蟲 雷 落日 鬼…

夜学生 以倉紘平

2003年12月、編集工房ノアから刊行された以倉紘平の詩文集。カバー装画は谷なつ子、装幀は森本良成。 昭和四十年四月から平成十年三月まで、私は大阪の釜が崎に隣接する大阪府立今宮工業高校(定時制)に国語の教師として在職し、三十三年間いわゆる夜学生と係…

京都清閑荘物語 子供の目からみた戦中戦後 佐岐えりぬ

1992年3月、白楽から刊行された佐岐えりぬ(1932~2018)のエッセイ。附録栞は、加賀乙彦と奥野健男。カットは河原崎長一郎。 この物語は半世紀も前に、実在していた京都東山のアパートで、太平洋戦争の戦中戦後を過ごした人々の生き方を、子供の目を通して…

水府 みえないまち 大岡信詩集

1981年7月、思潮社から刊行された大岡信(1931~2017)の詩集。 目次 1 調布Ⅰ 調布Ⅱ 暁布 調布Ⅲ 調布Ⅳ 漣府 調布Ⅴ 2 霊府 高井戸 水樹府 熱国鳥府 春府冗語 銀座運河 南極軌道 西落合迷宮 倫敦懸崖 3 調布Ⅵ 調布Ⅶ 豆州三島 螢火府 裾野禽獣 サキの沼津 魚…

木津豊太郎残滓 木津豊太郎

1999年11月、私家版として刊行された木津豊太郎(1921~1986)の詩集。カバー写真は西山英彰。 目次 私の好きな詩――木津豊太郎について 白石かずこ 「ない装置のための三部作」 米 麦 塩 敗戦メモリー(北園克衛からの手紙) 百軒店の記録 「男の詩集」(寺…

いのち 矢野克子詩集

1964年11月、中央公論事業出版から刊行された矢野克子の第8詩集。装幀は田崎広助。夫の矢野酉雄追悼詩集。 目次 詩いのち 序詩 いのち 臨終 きみをわが背に 涅槃 味噌漬け すっぽんのスープ 鶏のスープ カルピス 友 仙厓の掛け軸 白梅 雪あかり 電話 百日祭…

祭の夜の出来事 加藤武雄

1922年11月、玄洋社から刊行された加藤武雄(1988~1956)の短編小説集。装幀は新関健之助。画像は函欠本。 目次 祭の夜の出來事 五平の失策 幻を抱いて 沈默 二つの世界 道伴れ 一つの事實 妻 親友 裏切 或る賣笑婦の話 敵手 悲劇 東華堂の死 夜風 毋 卷末に…

ボーイハント 川口晴美詩集

1998年5月、七月堂から刊行された川口晴美(1962~)の第6詩集。 目次 夏の崖 六月 ヒフノナツ 「ダービースタリオン」 隣の娘(オンナ) 雪崩のように ベランダ 愛のような水位 傾斜 外は雨だろうか 交差点 単純な朝 向日葵 喫茶店 ウール カーテン 悲鳴 ツ…

珊瑚の島に 中村田恵子詩集

1987年2月、季刊ふるさと紀行編集部から刊行された中村田恵子の第1詩集。 目次 珊瑚の島に 春の海 島 冬の朝 恩納路 しのつく雨 夕靄 南国の潮 東海岸 時よ きみは 今 人の在る風景 岸にたたずむ 風に舞う――十月のある日 足音3 校庭 蝉は 生 校内植物園 飛翔…

積日 前川佐美雄歌集

1947年11月、札幌青磁社から刊行された前川佐美雄(1903~1990)の歌集。 目次朝木集 鳥取まで(十四首) 雪解(十七首) 行春數日(二十一首) 躑躅(十一首) 六月記(十首) 蛙(十五首) 葛の花(十二首) 砂の上(十四首) 秋萠え(六首) 梨の歌(九首…

同時代 笠原十九司歌集

2003年4月、本阿弥書店から刊行された笠原十九司(1944~)の第1歌集。装幀は伊勢功治。<短歌ライブラリー3>。 私の第一歌集である。書名を『同時代 Contemporary age』としたのは、私が幼少期を過ごした古里・橋倉時代を詠んだものから、青年時代の断片、…

春の散歩 入沢康夫詩集

1982年6月、青土社から刊行された入沢康夫(1931~)の第14詩集。 目次 胸底の馬たち 足首の五章 その老人に会ふ 今一つの舟旅の想ひ出 部屋さがしの想ひ出 浅春 葬制論 未確認飛行物体 夢の中へ わが一族 楽園の想ひ出 磔刑場からのメッセージ 死者たちの集…

泥だらけの純情 藤原審爾

1963年2月、七曜社から刊行された藤原審爾の短編集。装幀は赤坂三好。表題作は、1963年に吉永小百合と浜田光夫主演、1977年に山口百恵と三浦友和主演で映画化され、1991年に渡辺満里奈と岡本健一でテレビドラマ化された。 目次 泥だらけの純情 愚連隊純情派 …

紙の鏡 言葉から作品へ作品から言葉へ  天沢退二郎

1968年11月、洛神書房から刊行された天沢退二郎の評論集。 目次 1 詩と言葉・時評一九六七 状況への序言 語られる言葉の河へ/現代詩とエテロトピー構造 海への渇きの主題について/虚構への意志/言葉の暴虐 ことば自らの出現と恐怖/ピーター・ダックの蟹/作…

愛撫 庄野潤三

1953年12月、新潮社から刊行された庄野潤三(1921~2009)の短編小説集。装画は宮本三郎。第一著作集。 目次 愛撫 舞踏 メリイ・ゴオ・ラウンド スラヴの子守唄 会話 噴水 恋文 喪服 流木 あとがき 書評等 庄野潤三『愛撫』(読後感の書架)庄野潤三「愛撫」…

戀の都 三島由紀夫

1954年9月、新潮社から刊行された三島由紀夫(1925~1970)の長編小説。装幀は猪熊弦一郎。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

鯨の町 梶野悳三

1943年8月、錦城出版社から刊行された梶野悳三(1901~1984)の長編小説。梶野装幀は小谷良徳。 目次 甲板讀本 水夫長政長の一家 鯛吉出帆 水夫見習 船の生態 鯨 ドンガラ 港の灯 巨鯨を撃つ NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

南方の精神 宮崎丈二詩集

1942年4月、青磁社から刊行された宮崎丈二の詩集。著者自装。 目次 この朝 立ち上がつた達磨 立て 亞細亞の民よ 空の勇姿 シンガポール陷落 ガンヂーに 當然の行爲 禁苑の主 山の宿 動物園の白熊 風 偶感 膃肭臍 春蘭 平凡な道 花咲爺 遠い面影 一莖の草 或…

青猪の歌 真壁仁詩集

1947年11月、札幌青磁社から刊行された真壁仁(1907~1984)の詩集。 目次 序 高村光太郎 Ⅰ 第二自然 青猪の歌 わが鶴の歌 岩燕 このかなしみのひびきを 花 雪の塋域 かがやく眞紅をしたたらせよ 無限花序 歌集「すだま」に寄せる 哀歌I 哀歌II 哀歌III 色彩…

醉いどれ船 田中英光

1949年12月、小山書店から刊行された田中英光(1913~1949)の長編小説。 興にのれば一日、三、四十枚は書く私が、この僅か四百枚ばかりの中篇をモノにするのに、一九四七年の秋、第一章を書いてから、いま四九年の初秋、第三章の終句を書き終るのに、まる二…

ウィリアムズ詩集 ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ/鍵谷幸信

1968年3月、思潮社から刊行されたウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩集。翻訳は鍵谷幸信。現代の芸術双書27。 目次 婦人の肖像 若いスズカケの木 せいうち 花の中のニセアカシアの木 プロレタリアの肖像 ヨット 若い奥さん ロシア風のダンス 返答 荒野 …

花の悲歌 高屋窓秋句集

1993年5月、弘栄堂書店から刊行された高屋窓秋の句集。装画は糸大八、装幀は亞令。付録栞は三橋敏雄「待望の句集出現」。 目次 一九八五(一二句) 一九八六(八四句) 一九八七(六〇句) 一九八八(三六句) 一九八九(三六句) 一九九〇(一二句) 一九九…

片鱗篇 石田瑞穂詩集

2006年10月、思潮社から刊行された石田瑞穂(1973~)の第1詩集。装幀は芦澤泰偉。新しい詩人7。 目次 Ⅰ<片鱗篇> アエネアス 便箋――光の過ち アンリアル 妖精環 閨 閨Ⅱ 草雲雀 撫づる茜 水旅 白のなかの島 舞=鶴 董の歌の龍骨 秕と韻律(神楽・Unrequited) Ⅱ…

哀湖 清水径子句集

1981年11月、俳句研究新社から刊行された清水径子(1911~2005)の第2句集。 ここに納めた作品は二百四十句、これに要した時間は、ほぼ八年。この間、身辺に起こった最も大きな変化は二つ。その一つは、昭和五十三年七月、秋元不死男逝去の悲しみ。その二は…

人物詩 会田綱雄

1978年1月、筑摩書房から刊行された会田綱雄(1914~1990)のエッセイ集。 目次 w 一つの体験として x 南方熊楠と粘菌 自己流謫ということ――高村光太郎ノート 萩原朔太郎――「全集」のことなど 万太郎 田村俊子さんのこと 一つの回想――田村俊子さんのことな…

永遠の詩③ 山之口貘

2010年1月、小学館から刊行された井川博年(1940~)による山之口貘(1903~1963)の詩選集。 目次 襤褸は寝ている 鼻のある結論 転居 来意 会話 再会 座蒲団 数学 ものもらいの話 生活の柄 夜 賑やかな生活である 妹へおくる手紙 無題 自己紹介 春愁 求婚の…

ある日 木坂涼詩集

2010年9月、思潮社から刊行された木坂涼の第8詩集。装画は著者。 目次 スーパーマーケットの前に 私は靴屋へ行った。 私は改札を出て傘をひろげた。 私はカメラを買った。 私は句会に出席した。 私は絵本を開いていた。 私はNHKの教育テレビに出た。 私は保…