2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

きおくだま 佐藤恵詩集

2006年9月、七月堂から刊行された佐藤恵(1961~)の詩集。造本は稲川方人、装画は著者。著者は秋田県象潟町生まれ。 少女の頃に毎晩となえた願いは、小石のように積み上げられて、時折くずれては胸を打った。なにも期待しないで目を開けること。叶えられな…

サッコ・ヴァンゼッテ事件  廿世紀最大不詳事 前田河廣一郎

1937年7月、河出書房から刊行された前田河廣一郎によるノンフィクション。記録文学叢書第7巻。画像は裸本。 目次 捕り物 二人の勞働者 セオリイ 三百代言 鰻と髯の問答 獄内と獄外 ド・フアルコ夫人 スヱンソン起つ 法廷戰 サッコ怒る 斷罪の日 二人の死刑囚…

雪女郎 蒲生光義

1984年6月、草韻新社から刊行された蒲生光義の短編小説集。装画は高荒真樹一、イラストは清水杏人。蒲生は俳人。 還暦を過ぎてより書きし老の世迷い言を 長い間の俳句の友 清水基吉の好意により彼の主宰する日矢誌に連載されたものである おめおめと老いた文…

司祭館 野村英夫詩集

1970年2月、冬至書房から復刊された野村英夫(1917~1948)の自筆詩集。付録栞は小川和佑「『司祭館』ノートについて」。 目次 Ⅰ 高い窓から光のⅡ 白く透けた硝戸にはⅢ いつもカナリアの鳴いてゐるⅣ いつも司祭館の戸口をⅤ テーブルの上にはⅥ マリアの祝日は…