1975年3月、木犀書房から刊行された安倍宙之介による北村初雄の評伝。
目次
一、
妹の寿子さんの兄初雄の思い出。同人誌「チョコレート」のこと。 十九歳の時代のこと。二十歳の時代のこと。慶応義塾大学文科入学のこと、第一東京高等商業学校入学のこと、二十一歳の時代のこと。詩集「吾歳と春」のこと。第三次「末来」のこと。
ニ、
露風詩会――詩歌通信教授のこと。露風の手紙。柳沢健の手紙。堀口大学の手紙。坂本繁次郎、有島生馬、芥川龍之介、竹久夢二の手紙
三、
二十二歳の時代のこと。日暮里元金杉一九六へ移居のこと。第三次「末来」のこと。詩誌「リズム」のこと。合著詩集「海港」のこと。三木露風の手紙。柳沢健の手紙。堀口大学の手紙、
四、
二十三歳の時代のこと。詩誌「詩王」のこと。詩話会「日本詩集」のこと。露風の「日本象徴詩集」のこと。柳沢健・矢野峯人・矢野目源一の手紙。
五、
「詩王」のこと。詩集「白孔雀」のこと。柳沢健送別会のこと。二十四歳の時代のこと。西条八十の手紙。矢野目源一の手紙、梅沢孝一、菅忠雄、茅野蕭々、柳宗悦の手紙。
六、
二十六歳の時代のこと。一ツ橋高商卒業、三井物産株式会社に勤める。「詩と散文」のこと。金子光晴の手紙、矢野目源一、柳沢健、堀口大学、山宮允、西条八十、茅野蕭々、の手紙、初雄の手紙、橋爪健の手紙。「詩と散文」に発表した作品。
七、
二十六歳の時代のこと。雑誌「白孔雀」のこと。詩集「正午の果実」のこと。「熊田精華論」のこと。入新井木原山に移居、鵠沼で逝去のこと。矢野目源一、茅野儀太郎、柳沢健、西条八十、正富汪洋、上里春生、日夏耿之介、岩佐東一郎、前田春声、橋爪健、山名文夫等 の手紙。
八、
「白孔雀」発表作品、「詩と散文」発表作品。
九、
北村初雄の手紙――熊田精華宛の死去前一ヵ年分。 詩集「樹」の序と跋。諸家の初雄像について、北村初雄年譜。
あとがき。
書評等
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