1986年2月、砂子屋書房から刊行された加藤温子の第1詩集。装画・装幀は星野美智子。
わたしが、いわゆる「現代詩」というものに出会ったのは、四年前でした。つらい闘病生活を経たあとの、その空白の只中でした。そのとき、考えたことは、詩というものの奥行きの深さ、人間の深さ、といったものです。
はじめての詩集に「少女時代」と名づけたのは、いままで生きてきた歴史の底に、そして現在に、少女期が、たえず、透絵になっているからにほかなりません。
一九八六年一月十五日
(「あとがき」より)
目次
- 果たし合い
- 水脈
- ミーレの唄
- 影ふみ
- 草の時代
- 川の夢
- 地引き網
- 北のくに
- 隅田川
- 耳の旅
- ハックルベリイ・フィンの夜
- 火の眠り
- 短篇
- 手紙
- やさしいうたを聞いたか
- 伝言
- 蚕の村
- 次の朝を
- 五月の風
- 二十歳の手紙
あとがき
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