2022年4月、思潮社から刊行されたアンソロジー詩集。編集は季村敏夫と高木彬。装幀は田中勲。
目次
・受川三九郎
- 私の室
- 薔薇静思
- 園丁の語
- 明日
- 一九二二年秋の須磨動物園にて
- 一本の煙草とその煙でつくりし抒情詩
- やぶれたる盃をつたつて アルコールが地にかへる
- 春の風のコンストラクション
- 眞夏の日光と樹木
・稲垣足穂
- 六月の夜の錯覚
- 眞夏の夜
- 戦争エピソード
- へんてこな三つの晩
- タダ
・猪原一郎
- 荒談
・石野重道
- 廃墟
- 星
- 月光的ダダ
- 飾窓の中からぬけ出して来た人
- 海面の斜塔
・近藤正治
- A氏の自己紹介に
- 奇妙な風景
- 人間人形
- 夜景
- ココアの夢
- 銀座の若いキリスト
- アスファルト・スクリーン
- 春・街角
- 散光
- 花火に近い
・田中啓介
- 愉快な散歩
- 人生・スリッパ
- 星色の街
- 道化
- こはれかかつた話
・平岩混児
- 熱帯の夕方 往来は 実におほぜいの人々がたか
- 加奈陀酒場映像賣物
- 円盤
・高木春夫
- 遁生
- 星の転生
- 水の無い景色
- ダダの空音
- 虚無主義者の猫
- 墓場の前景
- 眠り男A氏の発狂行列
・遠藤忠剛
- TOM RVON(抄)
- 悲しきどろぼう(抄)
- コルボの三人(抄)
・九鬼一爾
- 水死者と窓と風景
- 青眼鏡でみる風景
- 地獄絵
・唯半児
- つつましやかな痴情
・衣巻省三
- タぐれ
- 港
- 雪
- 二月
- 時計と春夫先生
・野川隆
・富士原清一
- LE TIROIR DU POETE
・星村銀一郎
- 緑の魔術師
・橋本健吉
- 都会の恋
- 構想第九九九
- 虹色の数学
- 虚数の導入
- 初夏
- 化粧語Ⅰ
・宇留河泰呂
- LOthaLiO の酒会
- 愉快なる毒素
- 太陽乞食
・沙良峰夫
- たはごと
- 海のまぼろし
- 水死美人
・藤村青一
- 大阪風詩
- 微風に彼女
- 夢ごこち
- すずらん燈
- 紙の心臓
- 沿線
- 薔薇の奇蹟
- 入江に面して
・友谷静栄
- 緑金のくさり
- Vaudeville
・碧静江
- 台風
・細田東洋男
- 酒杯
- 宿命
・竹中郁
- 雪
- 午前十時の風
- 撒水電車
- 廻転鞦韆
- 庭
- 造花術
- 桜果
- 晩夏
- 氷菓(アイスクリーム)
- 航海の手帳(印象のきれぎれ)
・福原清
- 遠いO!
- 野戦病院
- わが名をしるす
- 偶成
- 赤道圈
・山村順
- 童話
- 若き父の憂鬱
- 帆船
- 馬車
・木水彌三郎
- 樹木
- 秋寥
- 早春
・富田彰
- Marche Funèbre
- ある時の空想を送る
- 空
- 別館第六十九号室
- 記憶
- 風景
・一柳信二
- いるかのうた
・平井功
- 夕ぐれ庭に下りて
- むかしの月
・黄瀛
・岡田春草
- 神戸風景
- 月の出
・坂本遼
- やいたをたてる母子(おやこ)
- 盲三篇
- 春
- おかん腹おさえておくれ
・原理充雄
- 遠心力な冬期
- 飯も凍てて
・西村欣二
- 母があつたら
- ある風景
- 街・春・百貨店
・山田初男
- 春
- 夢を殺される時
・橋本実俊
- 朝鮮人の笛と内地人の感傷
- 自ら楊花と号ぶ
・浅野孟府
・市島三千雄
- ひどい海
- 痩せて悪知恵がある
- (野原に住んでゐる蟹と、……)
- (今日ネアンダタールは……)
・澤ゆき子
- ひなたの春
- 泣き声
・水町百窓
- 方位
- 紛失した月
- 落日の軌道
- 車窓風景
・井上増吉
- 人肉の廓へ
- 沈黙は永遠の神秘なり
- 未来派の死
- 世界の貧民窟
・笹井陶
- 五十二房百二十一番囚の詩
・岡崎龍夫
- ほうきではけ
・竹村英郎
- 薔薇と木槿
・浜名与志春
- 月下幻夢
- 廃園の奥
・林喜芳
- 月と舗道
- 初夏の真昼
・北村栄太郎
- 月夜飛雁
- 掌と金魚
・永井叔
- 大虚は韻ふ!
・能登秀夫
- 檻の中の犬
・大正期の児童詩十篇
詩人略歴
初出誌・収録詩集一覧
解題 後記とともに
参考文献