1940年11月、相模書房から刊行された杉田鶴子(1882~1957)の第1歌集。著者は杉田玄白の5世孫。
目次
序文 窪田空穗
- 大正九年(五首)
- 朔風
- 行啓
- 大正十年(十八首)
- 箱根堂ケ嶋
- 病床の伯父
- 從妹夏子病む
- 新居
- 淺間山麓
- 從弟不及を悼む
- 大正十一年(九首)
- 桃山御陵
- 碓氷峠
- 大正十二年(十九首)
- 龍膽と芒
- 洋裝して
- 水戸常盤公園
- 試驗動物
- ひとり
- 甲州桂川にて
- 大正十三年(七首)
- 鴨川海岸にて
- 中禪寺湖畔
- 夕陽
- 大正十四年(十二首)
- 哀傷
- 大原にて
- 秋更けて
- 大正十五年(十五首・長歌二首)
- 賀状
- 猫の仔
- 早春雜詠
- 手賀沼
- 朝寒
- 折にふれて
- 昭和二年(二十一首)
- 母
- 舊友の父
- 鼠
- 夏の日
- 深夜
- 昭和三年(三十三首)
- 冬の日
- 年をとえて
- 彌勒佛
- 伊豆早春
- 奉悼久宮祐子内親王
- 薔薇
- 近視眼
- 相州下浦にて
- 昭和四年(二十三首)
- 御大典の日に
- 噫弘田先生
- 凧
- 星雲
- 夏庭
- ゆふべ
- 昭和五年(二十六首)
- 冬日鈔
- 淺春
- 内村鑑三先生を憶ふ
- 人、猫、犬
- 昭和六年(二十一首)
- 腹を病みて
- 年を迎へて
- 老母
- 青蚊帳
- 盆踊
- 秋凉
- つどひ
- 昭和七年(四十一首)
- 短日
- 伊豆大島
- 春逝く
- 北海道の旅
- 忠男の死
- 水と原生林のはざまにて
- 昭和八年(二十首)
- 青空
- 舊友
- 宇治川小景
- 海邊の家
- 昭和九年(九首)
- 上野公園小景
- 深山の小鳥
- 灯
- 昭和十年(四十首)
- 新年雜唱
- 五月
- わが道
- 佛法僧
- 憂ひ
- 初秋
- 昭和十一年(十二首)
- 寒き日
- 屋上
- 昭和十二年(二十四首)
- 金星
- 早春の頃
- 眞野御陵
- 那須
- 長安寺
- 初夏抄
- 昭和十三年(四十一首)
- 小佛行
- 遠望
- このごろ
- 宇都野氏夫人逝去
- 巣立
- 死にたまふ勿れ
- 哀歌
- 惜春賦
- シルエツト
- 烈日の下に
- 秋思
- 昭和十四年(三十八首)
- 或る時
- 草花にかこまれて
- 網代海岸
- 一粒の麥
- 伊香保
- 昭和十五年(四十四首)
- かへりみて
- 慶びの年
- 立春の頃
- 阿蘇
- 無題
- 奧日光
卷末記