静かな大地 松浦武四郎とアイヌ民族 花崎皋平

 1988年9月、岩波書店から刊行された花崎皋平(1931~)による松浦武四郎(1818~1888)の評伝。


目次

・序章 静かなくに

・第一章 初めて蝦夷地へ 『初航蝦夷日誌』を読む

  • 生家をたずねて 
  • 蝦夷渡航まで 
  • 『初航蝦夷日誌』 
  • 近世の蝦夷地と場所請負制 
  • 「夷人の撫育の為とやら何とやら……」

・第二章 西蝦夷地(日本海岸)の旅 『竹四郎廻浦日記』より

  • 北海道の春 
  • 西海岸への三度の足跡 
  • 猟人シデハの話 
  • 脇乙名リクンリキの告発

・第三章 二度の樺太紀行とその間の江戸での活動 『再航日誌』と『廻浦日記』

・第四章 『丁巳(ていし)日誌』の世界

  • 石狩川をさかのぼる 
  • 『丁巳日誌』について 
  • 人別調べへの情熱 
  • 節女ウエテマツ 
  • 三女の困窮 
  • カムイコタン紀行 
  • 十三挻の鍬
  • 彫工モニヲマ
  • 『天之穂(天塩)日誌』から 
  • 貧者エカシカニ

・第五章 クナシリ、エトロフ紀行とノッカマップの慰霊祭(イチャルパ)

  • クナシリ、エトロフ紀行 
  • クナシリメナシ蜂起の顛末 
  • ノッカマップのイチャルパ(慰霊祭)

・第六章 『戊午日誌』と道東の旅

  • 『戊午日誌』解題 
  • 雌阿寒岳に登る 摩周湖からふたたび釧路へ 
  • 風俗改めへの抵抗 
  • メナシの浜

・第七章 シャリ・アバシリの惨状

  • 二つの顕彰碑――その造形思想 
  • シャリ・アバシリの惨状 
  • トッパイサンの嘆き

・第八章 モンベツからソウヤへ

  • 小十郎一件 
  • トコロの義民レイシャク

・第九章 十勝・日高路

・第十章 『近世蝦夷人物誌』

  • 江戸へ帰る 
  • 『近世蝦夷人物誌』の周辺 
  • 後編への序文
  • 『人物誌』に登場する人びと
  • 獵人の勇気
  • 女性のやさしさ 
  • 夢魔にうかぶアイヌ・シャモ関係

・終章 歴史の視点を変える

  • 共苦する在野の心
  • 歴史の視点を変える
  • 静かな大地の回復へ

 

参考文献

図版一覧
あとがき


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