1985年2月、大和書房から復刊された森崎和江(1927~2022)による筑豊炭鉱労働史。装幀は菊地信義。元版は1974年発行。
目次
はじめに
第一部 労働
第一章 やまの人びと 坑夫聞書
- 赤不浄
- 日本雲助
- 米のちから
第二章 もえる石 草創期
- いずみ伝説
- 百姓の手すきの折に
- つるべ掘り・五平太掘り
- 旅人(たびにん)と旅出し
- こも包の小児が浮いている沼
- 第三章 掘子 藩制末期
- 打ちつづく凶作のため
- 流浪する掘子
- 唐津げいにん
- 江戸成敗
第二部 創造
第一章 やまの神 明治期
- 知らずに行けば目をとられる
- 地底のやみへ
- ウソトキひとり助かる
- 悋気する神
- 骨噛み
- 忌みことば
第二章 鎮魂 大正期
- この世の地獄
- 死霊
- 水非常とお大師さん
- 坑夫の札所
- ダラの木にのぼる
- 第三章 頼母子(たのもし)昭和初期
- 石炭がわしを呼ぶ
- 山祭り
- 消えない
あとがき