1970年12月、彌生書房から刊行された田中清光の詩集。装幀は野中ユリ。
目次
- 1 私は認識する 世界を
- 2 おまえの眼を覗いていると
- 3 新鮮な肉体が上陸する
- 4 つむった眼で
- 5 夏のはじめ
- 6 花にふちどられたおまえの微笑
- 7 誰も見ない
- 8 波のあいだで
- 9 この明るすぎる真昼を
- 10 斜面を
- 11 おまえの瞳の釘に
- 12 ぼくたちの眠りのなかへ墜ちこむ
- 13 おまえの肉の砦の狭間から
- 14 ぼくのめざめは
- 15 おまえの悲しみの叫びが究
- 16 血を吐きたい
- 17 ふきこぼれる湧き水に
- 18 たれもしらない密室のなかで
- 19 傷ついた鹿が
- 20 私はそっと開ける
- 21 おまえの眼はさがす
- 22 傷ついた目を見ひらき
- 23 愛のために めざめる
- 24 朝のうすい皮膜を切りやぶって
- 25 ほぐれるおまえの髪は
- 26 欲望が傷つけた
- 27 天から逆吊りにされたまま
- 28 ぼくの涙はまっすぐに落ちて
- 29 むごい
- 30 引き裂かれた肉体と肉体