2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

陳秀喜詩集

1975年4月、陳秀喜来日記念詩集刊行会から刊行された陳秀喜の翻訳詩集。翻訳は大野芳。 序 中河與一 私の記憶する限りにおいて、台湾の詩人が日本で紹介されるのは、陳秀喜が初めてではないかと思ふ。あれほど、経済、文化などあらゆる面で、深い関係にあり…

傍らの男 高木敏次詩集

2010年7月、思潮社から刊行された高木敏次(1968~)の第1詩集。附録栞は井坂洋子「『私』との蜜月」。第61回H氏賞受賞作品。 目次 帰り道 その人 机 子供 男 露地 朝市 朝 道 一日 居場所 花びら 公園 猫 目の前 室内 荷物 監視員 蝶 旅館 市場 書評等 詩は…

昆虫家族 前田ちよ子詩集

1988年9月、七月堂から刊行された前田ちよ子の第2詩集。スケッチは岡田繁憲。 目次 Ⅰ昆虫家族 証人 昆虫ノート 帰る まいご すてご 報告 告別 Humming Ⅱこども達 流星 土の器 予告 伝承 羊 墓碑名 Ⅲ風の土地 天秤皿 風の土地 死の国 冬の国 緑の国 日本の古…

美しい船 安浪雄嗣詩集

1980年6月、サンリオから刊行された安浪雄嗣の第1詩集。装画は葉祥明。 目次 「美しい船」によせて 心の中の鐘 やなせ・たかし 1・春と宇宙 春と宇宙 町 顔 告げる梅 岸辺にて やりなおそうと口では言ったが…… 返信 秋 木の葉 ささめ雪 港 2・巨船 春の水平…

CONTACT 関係  寺田美由記詩集

2007年9月、思潮社から刊行された寺田美由記(1955~)の第3詩集。装幀は飯田亜由美。 目次 ある日渋谷の街角で 選択肢 配置換え 記念日 領域 共犯 オホーツクの罪 使う言葉 支えられていく 関係 帰還 越後湯沢発長岡行きのバス 紅ずわい蟹と活さざえ 今夜子…

あんパン日記 長嶋南子詩集

1997年10月、夢人館から刊行された長嶋南子の第3詩集。 某月某日 あんパン二ケ あんドーナッツ二ケ 甘い卵焼き三片 バナナ一本 肉だんご六ケ プリン一ケ きんつばサブレ少々 男は年をとって食が細くなってきている。食欲がなくなっても食べられるものがある…

戦争と短歌 早川幾忠

1944年4月、潮文閣から刊行された早川幾忠の評論集。早川は金子薫園門下の歌人。画像は裸本。 目次 序 戦場文學としての短歌 支那事變の短歌 大東亜戦争の海戦の歌 大東亜戦争歌集の印象 愛國百人一首朗読朗誦の句切の問題 愛國百人一首句切表 歌を作る勤労…

魅惑 facination 支倉隆子詩集

1990年10月、思潮社から刊行された志倉隆子の第4詩集。 目次 世界――栗と毒のある 橋本 こんど遮断機があがったら 数 妙義 一日 ダブダブのパジャマを着て 高床式・echo メード・イン・オハイオ グッビオ 船便、という言葉を使いたくなって 魅惑、という部屋 …

風の薔薇 川田靖子詩集

1998年12月、書肆山田から刊行された川田靖子(1934~)の第5詩集。装画は入江観。 目次 八月の林の空地 遊色 砂の薔薇 まつとしきかば 暗きより暗きへ 風の薔薇 ぬばたまの 聖母お潔めの祝日に 凍れる薔薇 瓶の中の帆船 水は炎となって 鏡の中の家族 八月の…

広瀬正年詩集

1978年5月、蜘蛛出版社から刊行された広瀬正年の詩集。 四十半ば頃から、文学から遠ざかり社会福祉運動に熱中したわたしは、知らずして、否、当然ながら政治の渦流の中に両脚をつきこんでいた。今春来すべての雑事から遠く離れて、古い詩作をまとめたり、短…

オリツバメ 遠藤志野詩集

2004年11月、草原詩社から刊行された遠藤志野(1977~)の第1詩集。装幀は大野好之。写真は科田わと。 目次 1 オリツバメ みずうみ あまだね オリツバメ 径路 2 御池 御池 3 朝食 朝食 深夜の工場は鉄の香がsる 回転花 見舞 額縁から練り出す片はねの小…

中間溝 倉田比羽子詩集

1981年1月、深夜叢書社から刊行された倉田比羽子の第3詩集。 目次 冬の頭蓋 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 旅の途中 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 一匹の虫 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩に架ける橋 斎藤庸一

1972年9月、五月書房から刊行された斎藤庸一の随筆集。装幀は福田利秋。 目次 序 草野心平 一章 三野混沌覚書 一、混沌と山村暮鳥 二、花をうる老人 三、見えない眼 四、怖れるこころ 五、霧のなかで 六、混沌さんの死 二章 放浪と定着と夢と 一、淵上毛銭 …

群葉 倉田比羽子詩集

1980年3月、深夜叢書社から刊行された倉田比羽子の第2詩集。装幀は高梨豊。 もう十何年も昔のことになります。その頃、詩人=「革命家」である、と信じていました。何やらこうして言葉で書いてしまうと大仰しいのですが、このふたつの言葉は若いわたしにとっ…

みおのお舟 江代充詩集

1989年11月、書肆山田から刊行された江代充の詩集。 目次 ・みおのお舟 みおのお舟 隣家の庭 兎小屋 干し草や石の上で 空気銃 蛇 死の床 野辺をあるくことは 星をみる丘 短軀のよろこび わかれのかた 藁とヘルメット 歌口 行夫 花嫁 草の上 泣屋の不安 鍵 近…