2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

去りて春 来つつ春  瀬川欣一

1985年6月、私家版として刊行された瀬川欣一の作品集。瀬川は近江の郷土史家。 目次 才筆と努力の人 徳永真一郎 小説 小説とわたし 秋風観音寺城騒動記 三つ瘤の墓石 去りて春 来つつ春 戯曲 演劇とわたし 発破 湖畔の青春 随筆 随筆とわたし 日野商人の風土…

三つの秋のうた 鈴木理子詩集

1963年7月、現代詩研究所から刊行された鈴木理子の第1詩集。 目次 Ⅰ 三つの秋のうた 三つの秋のうた ひとりで登る山は 素直な敗北のうた ある一日とある一日とある一日 かべ 平和な冬は 都会はいつも 夜から朝へ わたしのまわりには Ⅱ 霧 霧 忘却のあとで 燈…

フォークナーの町にて 加島祥造

1984年10月、みすず書房から刊行された加島祥造の随筆集。カバー画は著者。 目次 まえがき 1 メンフィスまで 2 打明け話 3 南部の哀しみ 4 kudzuの話 5 淋しい散歩のなかから 6 小さな広場にて 付録 1 南部の哀しみ 2 kudzuの話つづき 3 南部について NDLで…

女の詩集 新川和江編

1966年9月、雪華社から刊行された女性詩アンソロジー。編者は新川和江。装幀は山崎晨、カバー写真は幸島正則。 目次 ■小鳥の足あと九つの詩篇 寂しき海 海盤車に寄する 朝 森 虹 小さい女中 廃馬 コスモスの花 寂しき夕雨 ■メロン・レモン・ストロベリィ メ…

名僧の母 清谷閑子

1941年3月、新踏社から刊行された清谷閑子による偉人物語。遺作。画像は裸本。 目次 良辨僧正の母 傳教大師の母 弘法大師の母 惠心僧都の母 法然聖人の母 榮西禪師の母 親鸞聖人の母 一遍上人の母 日蓮聖人の母 一休禪師の母 松雲禪師の母 盤珪和尚の母 白隱…

ないしょ 伊藤茂次詩集

2009年3月、龜鳴屋から刊行された伊藤茂次の詩集。編集は外村彰、題字は著者、表紙画は滝田ゆう、奥付版画は高橋輝雄。画像は普及版。 目次 一 自分のこと 亭主の顔 晴天 ないしょ 私はひざこぶを曲げて 裏辻のアパート 二 ある数式 僕の卑下 涙 鉛の入って…

青みどろ 三橋美江詩集

1985年7月、ぎふ七人会から刊行された三橋美江の第4詩集。 目次 大岡川抄(横浜懐古) 大岡川抄 雪 雪 つけまつ毛の女 汐汲坂 八幡橋界隅 伊勢佐木町懐古 地蔵坂 谷戸坂 初冬 山羊 南京街の魚屋 横浜維新 雪 讃歌 淋しいバスの停留所 雪 雪 地球病む 嫉妬 御望…

エバの裔 塔和子詩集

1973年6月、渡辺隆の援助で燎原社から刊行された塔和子(1929~2013)の第3詩集。題字は村野四郎、装幀は渡辺隆。 目次 渚 貧婪な手 痛み 水 真夏の昼 生存 エバの裔 帰郷 舞台 回生 夜 いつも見知らぬ手に ひとつの包 肉体 挑発 壺 新しい世界 慰撫 飾り 選…

核時代の童話 栗原貞子詩集

1982年3月、詩集刊行の会から刊行された栗原貞子の詩集。 目次 ベラウの海の白い貝 ベラウの海の白い貝 ちえおくれの子らのヒロシマ 幼いものの声 被曝 鳥 マンモス団地 祭 核時代の童話 王様の耳はろばの耳 黄金と核 ヒロシマと裸の王様 裸の王様 アメリカ…

千貫門 木村恵子詩集

1973年1月、安部宙之介の木犀書房から刊行された木村恵子の第1詩集。表紙カットは加藤喜夫。 目次 序 安部宙之介 第一部 千貫門 えぼし山 千貫門 はい色の空 華厳の滝 白い滝 家庭 冬の海 花 六月の海 雨 富士 日本 まち 海 嵐山の川 夕暮れ 油壺 クレヨンの…

世紀末オーガズム 榊原淳子詩集

1983年10月、思潮社から刊行された榊原淳子の第2詩集。装幀は菊地信義。附録栞は、長谷川龍生「カジュアルからフォーマルな方向へ」、瀬尾育生「はい、ワタクシのねずみにかけて」、榊原淳子「日記」。 目次 Ⅰ ホット・ココア ますかれーど 手を清潔にしたい…

夜の貨物列車 こばやし・つねお詩集

1953年10月、黄土社から刊行されたこばやし・つねおの第2詩集。 目次 鶏の歌 健康保険被保険者証について がまぐちのうた 夜あけのさまを 春よ まずしき子らの上に 梅の花 電柱は立っている 崖の上にねむっている男 朝の祝福 茨城の玉ねぎ 夏がやってきたな…

母さまが帰ってくる 杉尾優衣作品集・下

1993年12月、私家版として刊行された杉尾優衣の作品集。イラストは本島幸子、版画は黒木周、表紙画・扉絵・装幀は杉尾虹楓。 目次 1 うんどうかい 小学校一年生 六才 昭和54年 2 ひまわり 〃 3 せかいどうぶつまつり 〃 4 ことりの耳 〃 5 一年生の日曜日の…

杉尾優衣詩集 南国の秋が私をさがしている 杉尾優衣作品集上

1989年8月、私家版として刊行された杉尾優衣(1973〜1988)の作品集。イラストは本島幸子「コロンぶすのたまご」、表紙画・扉絵・装幀は杉尾虹楓。杉尾優衣は15歳の時に16歳の男子高校生と耶馬渓で心中。 目次 枯葉の道(1) 中学校三年生十四才 枯葉の道(2…

北方の星座 高木卓

1941年10月、大観堂から刊行された高木卓の歴史小説集。画像は裸本。 目次 北方の星座 南海譚 女騎士 罪と運 小野小町 歴史小説小論 一、歴史小説の制約 二、歴史小説の課題 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

北埠頭 鈴木召平

1983年4月、蘆書房から刊行された鈴木召平(凧揚げ名人)の作品集。装幀は毛利一枝。 目次 Ⅰ ばけものの息子 さようなら――夏よ いちふじにたかさんなすび 北埠頭 Ⅱ 赤土と風 濃霧 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

含羞 石川桂郎句集

1956年12月、琅玕洞から刊行された石川桂郎の句集。 目次 序 石田波郷 昭和十三年(九句) 昭和十四年(二十句) 昭和十五年(三句) 昭和十六年(七句) 昭和十七年(四句) 昭和十八年(三十四句) 昭和十九年(十二句) 昭和二十一年(十句) 昭和二十二…

白い柵 笹川絹代詩集

1961年1月、再現社から刊行された笹川絹代の第2詩集。 目次 細い径 余白 秋 道 柵 傾いた月 湖 雨 夜景 川 指紋 たなばた (一) (二) 沼 窓のない部屋 画布 しゃぼんだまとひととき 殺意 ひまわり 夜へ 北へ ある葬送 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオ…

私の小説勉強 高見順

1939年7月、竹村書房から刊行された高見順の評論随筆集。 目次 私の小説勉強 文學的自敍傳 感想 大森の雜文 一、 稻荷利生記 二、 踏切と朝湯 三、 惡食ばなし 四、 僕と海(私の綴り方) 淺草の雜文 一、 寢そべる淺草 二、 憂鬱な役者 人間時評 一、 喫茶…

私の椅子 笹川絹代詩集

1960年2月、書肆青泉社から刊行された笹川絹代(1931~)の第1詩集。カットは蔵本昌弘。 目次 序 喜志邦三 Ⅰ あけひろげた窓から ある日の空 秋に 帰り道 人に 私の椅子 落日 冬 夜 海辺で 何処であの子が Ⅱ 青春 心の壁で 山峡 旅で あなたに 野原で 貝がら…

作家達 和田芳恵

1942年5月、泰光堂から刊行された和田芳恵の第1小説集。装幀は熊谷公。 目次 水葬 無名 格闘 悲愁 草話 餘白 祝煙 轉心 あとがき NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

グッドモーニング 最果タヒ詩集

2007年10月、思潮社から刊行された最果タヒの第1詩集。装画は田辺ひとみ、装幀は著者。附録栞は、山本哲也「内にむかってつぎつぎに開かれていく」、武田肇「これはなんだ」、松尾真由美「その間際、きよらかな叫びの進度」、和合亮一「見者よ、燃えあがる土…

紫苑の青空 大和ミエ子詩集

1948年9月、蒼生社分室から刊行された大和ミエ子の第1詩集。装画は雑司十郎。 目次 序詞 泉漾太郞 花園 花園 早春 母への詩 海上日出 停車場で 名の知らぬ川にて 平磯の海邊にて 二本松に寄せて 鮎 九月 たそがれの詩 十月の詩 再び九月の詩 病室で 山上遊戯…

カラスと少年 勝又茂幸詩集

1956年7月、アルビレオ會(串田孫一方)から刊行された勝又茂幸の第1詩集。 目次 序 串田孫一 Ⅰ けものたちよ 電信柱に寄す あいさつ 将睡幻覚 砂 眼 眼(その二) 大樹と家 空の列車 夜の響き 赤いカスタネット 中共引揚風景 犬 冬の花 堀 闇 月光 小さな雛…

盲の大臣 偉い人たち 上澤謙二

1948年9月、羽田書店から刊行された上澤謙二の童話集。装幀・装画は大野平吉。 目次 盲目の大臣 りんごおじさん みなしごの母 エスペラントの父 組合の育て親 めくらの友 患者のねえさん 黒人先生 平和戦の決死隊 植物王 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオ…

今をはばたく女たち 吉原幸子対談集

1988年12月、思潮社から刊行された吉原幸子の対談集。ラ・メールブックス4。装幀コンセプトは中島かほる、写真は折原恵、小坂泰子、薬師寺明美。 目次 われら馬ッコ牛ッコ仲間 三枝和子 「お寺の嫁さん」として 仕事か、子供か 男の貞操帯? 構想は大きく、…

犀星と周辺の文学者 笠森勇

2008年12月、北國新聞社から刊行された笠森勇による室生犀星関連の文学者事典。 目次 1 文学への先導者 泉鏡花 徳田秋声 中野十逸 河越風骨 藤井紫影 大谷繞石 兒玉花外 上田敏 橫瀨夜雨 島崎藤村 北原白秋 江南文三 加能作次郎 滝田樽陰 2 ふるさとの先人…

ミツ バルテュスによる四十枚の絵 バルテュス

1986年12月、風通信社から刊行されたバルテュスの画集。翻訳は阿部良雄。 目次 序 ライナー・マリア・リルケ 解説 阿部良雄 NDLで検索Amazonで検索

亡霊の言葉 怪奇推理小説  火野葦平

1958年7月、五月書房から刊行された火野葦平の短編集。装幀は滝平二郎。画像は裸本。 私は探偵小説が好きである。三十年ほども前、早稲田の学生であったころ、エドガア・アラン・ポオを耽読し、卒業論文にはポオを書くことにしていた。「シェアラザードの一…

夏の地名 倉田比羽子詩集

1988年8月、書肆山田から刊行された倉田比羽子(1946~)の第4詩集。装幀は加藤光太郎。 夜光虫の光。腕を組む人。光の滴。指を搦める人。集中する夜。固い肘掛け椅子に座って机のひろがりを探す。その砦のような水面。わたしの躰はどこへも届かないひとつの…