2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

眼紅玉 蛭田幼一詩集

1974年8月、思潮社出版販売から刊行された蛭田幼一の詩集。 目次 (一)愛憐譜(二)寂寥歌(三)諸活詠 「眼紅玉」拾遺(一篇)あとがき 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

雪間以後 松村武雄句集

2003年10月、同友館から刊行された松村武雄(1922~2001)の第3句集。遺稿集。編集は松村悦子。松村は詩人・北村太郎の双子の弟。 春に入院、手術のあと退院して一旦は快方に向かい、句会にも顔を出すようになった松村でしたが、秋口に再発、再入院、そのま…

よしなしうた 谷川俊太郎詩集

1985年5月、青土社から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。 目次 かがやく ものさし けいとの たま さようなら れいぞうこ うみの きりん かえってきた バイオリン そのひとと じめん たんぽぽのはなの さくたびに かわらからきた おさかな しゅじゅつし…

ピクニックストリート 小西民子詩集

1996年11月、編集工房ノアから刊行された小西民子の第3詩集。カバーは石阪春生。 目次 1 どこか水っぽい夕暮れ 今夜 雨が止んでいる 眠れない夜 月夜のジャンプ台 中途半端な夕暮れ 風・かんたんな日常が 大きな・お話 2 シンフォニー 鬼ユリ キリン 観覧…

リボンのついた氷島 江頭彦造

1953年4月、雄鶏社から刊行された江頭彦造(1913~1995)の短編小説集。装幀は遠峰健。 目次 リボンのついた氷島 尖光塔 田園奏鳴曲 山茶花 心ある妻 あとがき跋・田宮虎彥 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

共棲変夢 水橋晋詩集

2001年8月、成巧社から刊行された水橋晋の第6詩集。装画は水橋晋、装幀は藤林省三。 目次 はじめに はじめ 牡蠣に棲む 柿の木に棲む伯母Ⅰ 黒鯛が棲む 鳥の男 ムラサメモンガラが噛む ピロリ菌への嘆願 従弟とハコフグと 果実の女 沖の娘 梟の従姉 「鳥が谷」…

天皇兵物語 伊波南哲

1959年4月、日本週報社から刊行された伊波南哲(1902~1976)の自伝小説。装画・装幀は中込漢。 琉球の問題が大きく取り上げられている。琉球はまごうかたもなく日本の一角であり、私たち日本人がけっして忘れてはならない同胞の島である。日本の南端にあっ…

凍れる音楽 山根正男詩集

1955年2月、私家版として刊行された山根正男の第1詩集。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ぼくたちの(俎板のような)拳銃 辻征夫

1999年8月、新潮社から刊行された辻征夫(1939~2000)の短編小説集。装画は成富小百合。 私の三冊目の詩集「隅田川まで」の初出一覧によると、昭和四十七年(一九七二年)の新潮七月号に、私は詩を書いている。その年は新年号から十二月号まで、毎月だれかが…

火の匂 梅本育子詩集

1958年2月、国文社から刊行された梅本育子の第2詩集。装幀、装画は勝呂忠。ピポー叢書17。 目次 火の匂 石の上 私は出かけていった コクトーとの対話の頁と一人の女の夜のエッセンス 矢車 乳の線 あなたはきてはいけない 街と人 反逆 冬苔 縄 誘い 秋哀し 花…

ボートを漕ぐもう一人の婦人の肖像 辻征夫

1999年8月、書肆山田から刊行された辻征夫(1939~2000)の短編小説集。装画は横田稔。 清水哲男に電話をかけてたしかめたのだが、詩誌「飾粽」の解散パーティーは一九九二年の五月のことだったらしい。当時の二十代から五十代までの多数の詩人を擁し、最も…

昭和俳句文学アルバム18 高柳重信の世界

1991年6月、梅里書房から刊行された高柳重信ガイドブック。編者は中村苑子。 目次 評伝・高柳重信 中村苑子 父と私 高柳蕗子 高柳重信作品二百句抄 中村苑子 つねに生誕するロゴス 夏石番矢 高柳重信著作目録 中村苑子 高柳重信略年譜 川名大 執筆者・資料協…

工作者の口笛 小野十三郎

1966年11月、国文社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の評論集。 目次 詩の前衛は不在か この硬い複雑な構築 工作者の口笛 味方に対して残酷であること 文学における「政治」 清潔な根なし草 革命的ということ 日本の散文と韻文 現代詩の社会性 リズム…

予感 平井亮一詩集

1966年12月、東洋美術出版部から刊行された平井亮一の第1詩集。平井は美術評論家。 たとえば詩や絵は、私にとって”出逢い”のようなものだ。 光彩陸離たる現実に昂揚し、あるいは混沌たる現実に低迷するとき、それまでまったく未知であった何ものかを予見しか…

童説 臼井喜之介詩集

1946年5月、臼井書房から刊行された臼井喜之介の第3詩集。装幀は鴫原一穂。 目次 ・思郷記 思郷記 この途のために 原型への想ひ 壁 無韻 合掌 観音立像 紫煙記 ともしびの歌 早春調 卵 紙凧 汽笛 雪 宿にて しぐれ風信 気球 ・童愁 妻の名を籍りて 別歌 星 …

仁和寺の桜は足許から咲く 盛口襄詩集

1978年2月、長尾美術工芸所から刊行された盛口襄(1928~2010)の第3詩集。装幀は長尾まり子。 目次 Ⅰ 竹の風 竹の風 月下の竹 阿修羅 沙羯羅 雪冷え 光る朝 消える虹 詩仙堂 一つの影 花(一) 花(二) 涼風 光悦寺 雪の日に 円成寺 赤山 Ⅱ 富岬 富岬 白浜…

わが詩わが心(1) 高田敏子編

1982年7月、酣燈社から刊行された現代詩の「自作自註」アンソロジー。初出は高田敏子(1914~1989)主宰「野火」。編集協力は凱風社。写真は鈴木龍一郎(1942~)、イラストは渡まゆ、装幀は高橋京子。 はじめに、自分のことを書くのは、ためらわれるのです…

女の履歴 楳本捨三

1950年11月、ジープ社から刊行された楳本捨三の短編小説集。装幀は中村琢二。イラストは兵藤和男。 目次 美しき嵐 白い狼の牙 母の四季 夜の宴 女優李香蘭 霧の夜 Wikipedia(楳本捨三) NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

鮎川信夫論 瀬尾育生

1981年6月、思潮社から刊行された瀬尾育生による鮎川信夫論。 ここにおさめられた文章のほとんどは、同人詩誌『夜行列車』の第六号から第十一号までにわたって連載されたものを原型としており、書かれた時期は第三章『囲繞地』がもっとも早く一九七六年夏、…

死と戀と波と 井上靖

1950年十二月、養徳社から刊行された井上靖の短編小説集。装幀は吉原治良。 目次 死と戀と波と あすならう 七人の紳士 波紋 斷雲 石庭 流星 踊る葬列 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

月夜のイリス 岩本修蔵詩集

1955年2月、国文社から刊行された岩本修蔵(1908~1979)の詩集。ピポー叢書5。 目次 男の名 火の旅 月夜のイリス いたましい人生 光りはどこから来るか 死の家のほとり ゲルニカ 女の一生 遠い唄 音楽と蝶 悲歌 一度しか 覚書 NDLで検索Amazonで検索日本の…

夢はそのさきにはもうゆかない 飯島章詩集

2004年4月、ミッドナイト・プレスから刊行された飯島章の第5詩集。装幀は福山知佐子。 「夢は そのさきには もうゆかない」この詩句のある立原道造の詩「のちのおもひに」をはじめて読んだときからもう三十七年。その最初の衝撃はいまはないが、この冬、『銀…

腕のない花束 木津豊太郎詩集

1955年2月、国文社から刊行された木津豊太郎(1921~1986)の第1詩集。ピポー叢書4。 目次 1 彼がもう見えない ☆☆☆ 序説 黒い犬 今日の舗道 その時その標題は既に失われていた 嘘の手紙 腕のない花束 ☆☆☆ 2 その想像の扉は手である 傾斜についての一挿話 …

青いコスモス 田中雅子歌集

2014年2月、青磁社から刊行された田中雅子(1961~2011)の遺稿歌集。塔21世紀叢書第235篇。 目次 Ⅰ 一九九七年―一九九九年三月 終の絵 紫煙 回送バス 靴の泥 影踏み 古き地図 心理テスト 蛍 火の記憶 うすずみの街 石 インク薄き文字 遠い岬 Ⅱ 一九九九年四…

星のかがやき 武田隆子

1992年1月、宝文館から刊行された武田隆子(1909~2008)の評論集。 目次 北原白秋の展望 上野山清貢 八木義徳の文学 黒田三郎あれこれ 詩のノート あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

平和風平和な街にかかる祝祭星座 堀内統義詩集

1969年2月、冬至書房から刊行された堀内統義の第2詩集。題字は鴻池楽斎、扉絵は柴田良。 数年前の明るい秋の一日、瀬戸内海に面した郷里で、初めてマルク・シャガールというスラブ人の絵画に触れることがなかったら。おそらく私は魂の呪縛を、詩に奔らせるこ…

瞑鳥記 伊藤一彦歌集

1974年5月、雁工房から刊行された伊藤一彦(1943~)の第1歌集。装幀は桜武春。 ことばのひとつひとつが時間性を負い、空間性を帯びている。したがって、ことばへの旅とは、ことばのもっている時間をあるいは瀕行し、空間をあるいは飛翔することに他ならない…

火のいろに 大木あまり句集

1985年8月、牧羊社から刊行された大木あまりの第2句集。装幀は伊藤鑛治。 目次 火のいろに 大原富枝 吉野 1980~1981 火のいろに 1982~1984 花冷え 1984~1985.4 あとがき Wikipedia(大木あまり) 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

遠い海 安岡伸好

1961年1月、講談社から刊行された安岡伸好(1918~)の長編小説。 私は、この作品で、私が生きている場所をたしかめてみたかったのです。生きにくい、生きられない、という言葉は、いきなり破壊ということではなしに、私にとっては、その場所を検討する作業…

探偵 郷原宏詩集

1979年10月、紫陽社から刊行された郷原宏(1942~)の第4詩集。装画は野本久美子。 これは『執行猶予』『カナンまで』『風の距離』につづく私の四冊目の詩集である。ここには、前詩集刊行後ほぼ三年のあいだに、さまざまな場所に書いた作品のうちから十三篇…