2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

バリケード・一九六六年二月 福島泰樹歌集

1978年12月、改訂版として草風社から刊行された福島泰樹(1943~)の第1歌集。付録栞は松田修「レンライの熱い飛沫に八日夜啼(おら)び哭(な)き悲び歌(しの)ぶ」、龍「胸でちぎれるワイシャツボタン」。刊行時の著者の職業は僧侶。 いま一九七六年一月…

黄金地獄 木村荘十

1960年3月、桃源社から刊行された木村荘十(1897~1967)の時代小説。装幀は御正伸。 目次 秋水寒し 下屋敷 妖姫 権謀 色若衆 京人形 血筋 妖花 黒い影 盗心 禍福 濁世煩悩 蛇心 流転 白河城主 心猿 剣難女難 険路 風雨 廻り舞台 奇策 悪政 懐剣 女護ケ島 開…

春の曲 木村宙平詩集

1980年4月、私家版として刊行された木村宙平の詩集。題字は神保光太郎、装幀は白根光夫。刊行時の著者の住所は横浜市旭区。 昭和十九年の終刊に至る一時期の詩誌「四季」や「四季詩集」(昭和十六年)に会員として接触し、実作に思ひを凝らした日々は遠い昔に…

鴨と鮒 伊藤永之介

1942年9月、三杏書院から刊行された伊藤永之介(1903~1959)の短編小説集。装幀は勝平得之。 ここに収めた作品は、「四方山話」といふ題でぽつぽつ書き貯めて來た大體原稿紙にして十枚から二十枚程度のきはめて短い小説ばかりである。このごろの短篇小說は…

青鞜の女 加藤みどり 岩田ななつ

1993年4月、青弓社から刊行された岩田ななつ(1964~)による加藤みどりの評伝小説。著者は山形県酒田市生まれ。 明治四十四年九月一日、日本で初めて、女だけの手で、女のために、文芸雑誌「青鞜」が創刊された。 その「青鞜」が育てた作家に、加藤みどり(…