2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

旅とサンダル 森崎和江

1981年12月、花曜社から刊行された森崎和江(1927~2022)のエッセイ集。表紙は浜口陽三「14のさくらんぼ」。 若い友人にさそわれて海上神幸を見に海辺に行った。汐風がひやりとする秋の海を、大漁旗をあざやかになびかせた漁船が五百艘あまり、沖ノ島の神霊…

豆つぶほどの小さな犬 佐藤暁

1965年2月、講談社から刊行された佐藤暁(1928~2017)の児童小説。装画は若菜珪。佐藤輝は佐藤さとるの本名。 目次 はじめに まえがき クリノヒコのあいさつ 第一章 コロボックル通信社と仲間たち 第二章 コロボックル通信社は動きだした 第三章 コロボック…

詩的言語 ポエジーの所在をめぐって 石原武

1974年4月、鳳書房から刊行された石原武(1930~2018)の詩論集。著者は甲府市生まれ、刊行時の職業は立正女子大学教育学部助教授。 目次 Ⅰ悲劇の風景 詩と散文の様式に関連して Ⅱ詩の成立 Ⅲ禁欲と恣意 Ⅳ断絶と持続 Ⅴ詩と風土 Ⅵ怒りと詩 Ⅶ詩と日本語 Ⅷ詩的言…

大きい鞠 小さい鞠 松根有二

1936年7月、アイウエオ童謡社から刊行された松根有二(1911~1937)の童謡。装幀は市村雄造。著者は新宮市生まれ、 目次 序歌・野口雨情 ・お寺のポツポ お寺のポツポ とんぼの目玉 ゴロスケ啼く夜 たんころ田螺 蟻子の行列 朝起き一番 號外チンチン 迷子の…

APRIL 内海恵理子詩集

1991年8月、紫陽社から刊行された内海恵理子の詩集。装画は山本容子。 目次 思茅の街 アクセルとブレーキ ニュールンベルク(1989/冬) 小さな城 小さな城のデータ ラベル 父の話 お菓子みたいにこわれそうな詩 April 〈きいろい蝶たち> からのmessage 6月の〔…

宣告 加藤千晴詩集

1942年5月、現代社から刊行された加藤千晴の詩集。 目次 Ⅰ 石をたたく 冬の歌 祈り 一 祈り 二 地球 哀歌 石をたたく 石 霜夜 戀慕の歌 Ⅱ 皿 皿 心景 麥畠 荷車 花瓣のごとく 鴨川 初秋 生活 壁 わが心極北に棲む 鶯 Ⅲ 宣告 宣告 毀れた玩具 雨 夜あけ 街燈 …

ライブレッドの重さについて 徳弘康代詩集

2004年9月、詩学社から刊行された徳弘康代(1960~)の第3詩集。第七回駿河梅花文学大賞作品。著者は高知県生まれ。 作りたてのライ麦パンをある人からいただいた。持って帰る電車の中、パンを膝の上にのせると、まだほのかに温かくて、ちょうどいい重さに、…

反戦川柳作家 鶴彬 深井一郎

1998年9月、日本機関紙出版センターから刊行された深井一郎(1925~)による鶴彬の評伝。 目次 一 プロローグ 1詩作品 2川柳作品 3評論作品 4鶴と啄木、鶴と小林多喜二、 蔵原惟人と鶴彬 5鶴彬の川柳遍歴 二 生い立ちと「新興川柳」 明治四二年(一九〇九)~…

女流の俳句 柴田白葉女

1956年11月、河出書房から刊行された柴田白葉女(1906~1984)の評論集。カバーは池辺義敦。河出新書。 目次 序 岡崎義恵 現代女性作家論 現代俳句に於ける女性作家の地位 女性の句と素材 婦人の作句精進と信念 女性の句に見られる自画像 『玉藻集』研究の序…

横笛 石川まさじ詩集

1988年5月、川瀬書店から刊行された石川まさじ(1911~)の第10詩集。著者は船井郡八木町生まれ、刊行時の住所は一宮市。 目次 風 ランプ あめんぼ 知らぬもどかしさ 花 こほろぎ クローバー 庭のくろがねもち 落書 理屈 五月晴れ 西瓜 午後のひととき 越年 …

松倉米吉全集 高田浪吉編

1955年11月、第二書房から刊行された松倉米吉(1895~1919)の全歌集。編集は高田浪吉。 目次 大正三年 大正四年 大正五年 大正六年 大正七年 大正八年 随想集 日記帖 雑記帖 書簡集 年譜 松倉米吉の生涯 高田浪吉後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で…

へびの眼 中野完二詩集

1988年12月、思潮社から刊行された中野完二(1937~)の第2詩集。装幀・装画は五味太郎。著者は柏崎市生まれ、刊行時の職業は文化出版局勤務、住所は調布市深大寺南町。 目次 Ⅰ 食べる 気がつけば 後ずさり 蛇口 異常 ケニアのびっくり函 幸福 エボナイト ふ…

何処何様如何草紙 ぱくきょんみ詩集

2013年11月、書肆山田から刊行されたぱくきょんみ(1956~)の第5詩集。装画は岡崎乾二郎。 目次 雪の掌に 何処何様如何草紙 悪魔のようなふたり 何処何様如何草紙 2 声 何処何様如何草紙 3 嘘 何処何様如何草紙 4 歌 何処何様如何草紙 5 キャラメル 何…

女人短歌 小さなるものの芽生えを、女性から奪うことなかれ 濱田美枝子

2023年6月、書肆侃侃房から刊行された濱田美枝子(1947~)の評論集。編集は藤枝大、装幀は成原亜美。第22回日本歌人クラブ評論賞受賞作品。 目次 はじめに 第一章 『女人短歌』前史──昭和戦時下に生きた女性歌人たちの歌 1 国民に課せられた時代の要請 2 戦…

ねこがねこ子をくわえてやってくる ぱくきょんみ詩集

2006年9月、書肆山田から刊行されたぱくきょんみ(1956~)の第3詩集。オブジェは勝本みつる、装幀は岡崎乾二郎。著者は東京生まれ。 目次 花宵まちこ草 菜々 或るひメジョオン モロヘイヤろう ねこがねこ子をくわえてやってくる ねこがねこ子をくわえてやっ…

反国家宣言 井之川巨政治詩集

1981年12月、原詩人社から刊行された井之川巨(1933~)の詩集。原詩人叢書10。著者は東京生まれ、刊行時の住所は品川区大崎。 目次 武装せよ わが文学 ぎょめいぎょじ 有事立法を拒否する 全泰壱を思う 太陽の戦士たち ある詩人の死 八〇年代の決戦へ 動労…

焔の影 福武旦詩集

1959年3月、平凡社から刊行された福武旦の詩集。 目次 序言 世界平和の捷径 本書の信條 評論所開設の主意 第一部 一九四八年版 第一編 愛はつるぎに似たり 第二編 東西を解く 第三編 私を解く 第四編 平和への道 第五編 紛爭を解く 第六編 むすび 第二部 一…

言霊 黒川芳正詩集

1981年1月、原詩人社から刊行された黒川芳正(1948~)の詩集。装幀は山崎晨。原詩人叢書8。東アジア反日武装戦線KF部隊準構成員。刊行時の住所は小菅拘置所。 「言葉というものには力があり、またその言葉自体も力を持つ。言葉は何もないとこるから生まれて…

焰 土屋克夫歌集

1949年10月、潮音社から刊行された土屋克夫の歌集。著者自装。 目次 大臼(四二首) かりがね(一二七首) こほろぎ(八七首) 焰(一六〇首) あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

見えるものと見えないもの 宮本礼子詩集

1980年12月、原詩人社から刊行された宮本礼子(1949~)の詩集。装幀は山崎晨、イラストは著者。原詩人叢書7。著者は敦賀市生まれ、刊行時の住所は大阪市都島区。 目次 同志森恒夫よ! 激流 大空へ 死んだ子供は何を残したか 私は回転木馬 焦げてしまったこ…

一丸章全詩集 龍秀美編

2010年10月、海鳥社から刊行された一丸章(1920~2002)の詩集。編集は龍秀美(1948~)。一丸は福岡市新柳町 で生まれ。龍は佐賀県生まれの台湾人。1974年に日本に帰化。 目次 ・詩集 天鼓 天鼓 幻住菴 血涙記 望洋閣 山姥 戦「陸奧」 裸形弁才天 筑紫野抄 …

美女とネズミと神々の島 かくれていた日本 秋吉茂

1965年8月、河出書房新社から刊行された秋吉茂のノンフィクション。表紙・口絵は田代中徳。表紙構成は原弘。1965年日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品。 目次 上陸 米んめし キダカの総代 きよらウナグの島 霧ばえの日々 ネズミさま 一対九 神さまへの挑戦 …

なつかしき迷信たち 川満信一

1995年3月、エポックから刊行された川満信一(1932~)のエッセイ集。カバーは山城見信、スケッチは儀間比呂志。川満信一コラム文庫3。 目次 情報台風の目の中で 文明の迷器と動物的直感 書くことの悲哀 汝敵の正体を知れ 風神の新しい楽器 石扇翁逝く 秋と…

ともしびの歌 臼井喜之介詩集

1941年2月、ウスヰ書房から刊行された臼井喜之介(1913~1974)の第1詩集。装幀は天野隆一、題字は臼井美恵子、装画は小笠原啓介。 目次 序文 丸山薫 跋文 依田義賢 ・跫音 跫音 征野の弟へ 聖途 父母へ贈るうた 神神の街 軍隊 ・ともしびの歌 ともしびの歌 …

幽霊を逃がしたか 川満信一

1995年3月、エポックから刊行された川満信一(1932~)のエッセイ集。カバーは山城見信、スケッチは儀間比呂志。川満信一コラム文庫1。 目次 "サッタルバスイ" 偽善語を見抜く 玉野井先生をしのぶ はさみの使い方 国鉄のツケ 邯鄲の歩み 建築家たちの夢 精神…

聲の歌 友竹辰詩集

1957年6月、的場書房から観光された友竹辰の詩集。写真は今井ヒサエ、装幀は著者と北川幸比古。著者は福山市生まれの声楽家。刊行時の住所は港区麻布笄町。 目次 ・少年時 愛 骨 港 質問 河口 月光 少年時 去んだ神 ・食事について 食事について 歌唱につい…

恥祭り 群周治詩集

1969年12月、思潮社から刊行された群周治の詩集。カバーはWolfgang Scheer。 目次 恥祭り 橋の上のう神 埋葬 雪の日に彼を 夜 とべ ひばり 蛙のつら余聞 死と乙女 指のはなし MON JAPON そのひとの向 春までの 明日の海辺で 海の歓び 日は…… 過客 帰国 あと…

私の短歌 短歌の創り方と味わい方 五島美代子

1957年9月、柴田書店から刊行された五島美代子(1898~1978)の短歌入門書。表紙・カットは山名文夫。 目次 一 はじめて歌をつくろうとするひとに 1 歌は生まれるもの、それをもとにして創るもの 2 創り方の基本 3 表現のよろこび―歌は誰にでもどんなに忙…

日常語の稽古 相生葉留実詩集

1971年7月、思潮社から刊行された相生葉留実の第1詩集。装幀は鈴木悦子。 ときに、人が詩人としてあらわれるためには、ある種の二重性を帯びざるをえないのではないかと思うことがある。世俗にいわゆる「律儀者の子沢山」というふうな、努力家と多作家、風貌…

木のぼり魚と 島田誠一詩集

1979年3月、紫陽社から刊行された島田誠一の第1詩集。装画は谷川晃一。グッドバイ叢書5。 目次 ロボトミー氏の愛 木のぼり魚と 名刺交換 魔法の樽 秋の幌 六月の雨 競輪必勝法 木遁 恋唄 浚渫・少年期 父系 鳥と青空に関する試論 夏の喪 血止め B面について …