1953年4月、コルボウ詩話會から刊行された相馬大の第1詩集。題字は新村出。コルボウシリーズ11。
突然 やにくさい原爆(アトム)が落ちた
地上に吹き飛んだ 叡智や人道(ヒューマン)
のかけらを からすがつついて
いる……
山村順
目次
・影へ
- 競争
- 流れている
- 足
- 失意
- 影と出品目録(メニユウ)
- ひかり
- 雲
- 日記抄
- すき間
- 高地
- 流れ
- かえる
・影に
- 歩いていた
- 吊革
- しずむ
- 蝉
- 日々
- 疲れ
- ぼうふら
- 歴史
- 歸帆
- 吠えてみる
- 落日
- 箸とフォーク
- 空白
- 草原にのこる
・影を
- 義足の歩み
- さびついた倉庫
- のぼつてゆく
- 眼玉
- 虫けら島
- 犬
- 松の花粉
- どろ靴
- 世紀中葉
- Dayaftertomorrow
影について