1972年12月、同成社から刊行された安成二郎（1886～1974）の随筆集。
目次
序 「花万朶」の著者 荒畑寒村
・幸田露伴博士
・徳田秋声先生
- 病床の秋声先生
- 秋声先生
- 花束
- 二日会の記
・島崎藤村先生
- 簡素な書斎
- 閑居の藤村先生
- 先生と語る
- 先生の思い出
- 臨終の言葉
- 藤村先生の俳句
・三宅雪嶺博士
- 三宅先生を御殿場の山荘に訪う
- 雪嶺先生を囲む雑談会
- 遠い思い出
・長谷川如是閑翁
- 如是閑翁の一つのくせ
- 書斎人長谷川さん
- 如是閑翁
・芝蘭集
- 二十四の若山牧水
- 二十二の荒畑寒村
- 書肆文淵堂主人
- 文学村の三奇人
- 夏目漱石の悼句
- 明治のメロデー
- 有島武郎氏を想う
- 一代の麗人逝く
- 馬場孤蝶先生
- 桂浜の冬
- 名月会
- 吉川英治氏の会で
- 麦の秋
- 病床
- 文壇人の俳句会
- 無題
- 日時計の小原君
- 十句観音経
- ガールフレンド
- 中寿の三老人
・花万朶
- ユーモリスト生方君の話
- 三上於菟吉君の生活の二面
- ナンセンス饒舌谷崎精二君
- ウィスキー一杯の荒畑寒村君
- 雪見酒の三宅やす子さん
- 皮肉を浴せ廻る広津和郎君
- 人生の二次会の井伏鱒二君
- 加納作次郎君のレヴュウ脚本
- 湯浅芳子さんと中条百合子さん
- 若々しい父小川未明君
- 四十二で初めて親になる岡田三郎君
- 二本の松の主人江口換君
- おけさの歌手と近藤経一君
- 菊池寛氏の自由な話し振り
- 夫人同伴の銀ブラ西条八十氏
- 下村千秋君のオハラ節
- 渡欧を送られる横光利一氏
- 日なたぼっこを楽しむ宮本百合子さん
- 将棋しながら井伏鱒二君と語る
- 将棋往来の上林暁君
- 春宵の吉川英治君
- 高円寺喫茶街の新居格風景
- 酒盃を捨てた三上於菟吉君
- 文壇野人の大宅君と平野君
- 十幾年振りの新帰朝田村俊子女史
- 正宗白鳥氏田村俊子をたしなめる
- 文芸家協会初代会長の菊池寛氏
- 潮に乗る人気作家尾崎士郎君
- なごやかな家庭の志賀直哉氏
- 恐怖の夜を語る高田保君
・福聚海無量
- ある日の五博士
- 吉井勇君を弔す
- 水野葉舟氏を想う
- 石原純氏追憶
- 三上於菟吉と鈴木氏亨
- 太宰治君の写真
- 独歩会にて
- さくらの押花
- 魚、鋸、鼠
- 満州と蠅
- 梅花源
- 独吟歌仙
- パドスネーニジク
- 原田譲二氏追憶
- 竜雄居士
- 辰野隆博士の絶筆
- 二人の俳人
- 沙和君追悼
- 広津和郎君雑記
- 『下中弥三郎事典』
あとがき
著者略伝
人名索引
この本の出版に協力した人々
古河三樹
小原銀之助
福田久賀男
伊多波英夫
伊東輝彦
岡崎元哉
