月の花 鳴戸奈菜句集

 1996年8月、ふらんす堂から刊行された鳴戸奈菜(1943~)の第3句集。装幀は川島進。21世紀俳人シリーズ14。

 

 大げさで寂しい言い方かもしれないが、早晩私は死ぬ、ということのほか私にとって確実なことは何もない。草も花も木も石も人の心もすべて移ろいゆく、過ぎ行く。とどめる術はない。その流れのなかに、今、私は生きている。そして俳句を作っている。なんということだ。
(「あとがき」より)


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