2021-01-01から1年間の記事一覧

悲しみ多き日にこそ 島崎光正選詩集

1992年3月、教文館から刊行された島崎光正(1919~2000)の選詩集。装幀は熊谷博人。身体障害者キリスト教伝道協力会会長。 目次 水の系譜 ふうきん 祖母に献ず 早苗といふは 脈 零時 言葉について 悲しみ多き日にこそ 僕と長靴と 椅子の日 わが上には 羊 臍…

わが別離 吉田欣一詩集

1981年8月、幻野の会から刊行された吉田欣一(1915~2009)の第4詩集。装幀は内田麟太郎。 目次 序詩 隣の国 父の地獄 骸骨譚 小さい会議 その日の記録 裁きについて おかしな病気 犬に関する小話 わが逆攻 郡上八幡で 鉄色の壺 北国の吹雪が連れ去った 富士…

一九三四年詩集

1984年5月、戦後復刻版刊行会から復刊されたアンソロジー詩集。元版は1934年10月、前奏社刊。 目次 次郎吉・飛鳥井文雄 死生のあひだ・新井徹 歸郷者・伊東靜雄 赤んぼ生る・伊藤和 聲・井上康文 盜伐・上田忠男 詩・上野壯夫 弔詩・植村諦 坑内・内田博 天…

臭人臭木 原満三寿詩集

2007年9月、思潮社から刊行された原満三寿(1940~)の第4詩集。著者は夕張生まれ、刊行時の住所は埼玉県川口市。 目次 臭人臭木 塔克拉瑪干沙漠見聞録 虎樹賦 西木徘徊后真夢 芭蕉の葉風 イチョウは手品師 枇杷の種 巷談 夜泣き松 くわばら…くわばら…わが新…

不倫への誘い 梁取三義

1958年一月、彩光新社から刊行された梁取三義(1912~1993)の長編小説。装幀は関野準一郎。続編の装幀は原田雅兆。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

マラッカの火 中村八朗

1954年12月、北辰堂から刊行された中村八朗(1914~1999)の長編小説。第32回直木賞候補作品。中村の作品は7回直木賞候補となった。 目次 第一章 敗北者 第二章 狼炎 第三章 策動 第四章 風と雲 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで…

でっかい地図 山田今次詩集

1969年12月、昭森社から刊行された山田今次(1912~1998)の第3詩集。装幀は高橋綿吉。著者は横浜生まれ。刊行時の住所は横浜市西区。 目次 ナホトカ ヴォストーク号 アルセーニエフ 日本語 シベリヤ 交歓 レニングラード ハガキ ホテルで シーシュキン オデ…

蟬領 福田葉子句集

1999年6月、花神社から刊行された福田葉子(1928~)の第4句集。装幀は熊谷博人。口絵は乙丸哲延。花神俳人選。 本集は、ひと昔も前に上梓した『冥宮周遊』に続く、私の第四句集に当ります。五年ほど前に句集上梓を思い立ち、当時、三橋敏雄先生より『蟬領』…

海峡 笠井清作品集Ⅰ

1971年8月、創映出版から刊行された笠井清の作品集。カバー絵は富士井盛文。 この第一集は、還暦を記念してあわただしく出されるもので、それは、長い歳月をなんとなく喰いつぶしてきた怠惰なぼくの姿でもある。詩は二十歳台ころのものが多く、政治と文学の…

朱塔 長田恒雄詩集

1942年12月、研文書院から刊行された長田恒雄(1902~1977)の第3詩集。 目次 ・古い苑 朱塔 屋根 塔 鐘 柱 疊 門 河 松林 松林 松林 杉の林 歴史 山歸來 古い苑 ・朝の歌 朝ひらく 匂ふ朝 春の譜 清潔な朝 清潔な朝 朝のみち 小徑 展墓 山桃 唱歌 田園譜 ・…

閨房詩篇 笹田満由詩集

2007年8月、書肆山田から刊行された笹田満由(1971~)の第2詩集。装幀は亜令。付録栞は河津聖恵「やっとひとりの天使が」。刊行時の著者の住所は松山市。 目次 閨房 天使 閨房 薔薇 閨房 十階 十階 夜 夜 閨房 閨房 堕胎 天使 蓮 星 石 砂 雨 NDLで検索Amaz…

黒白 柳田知怒夫

1959年1月、穂高書房から刊行された柳田知怒夫(1908~)の短編小説集。装幀は賀茂牛之輔。現代新人傑作選集2。 目次 みづき草子 お小人騒動 たづねびと 熊野 枯巌図(ファースめいた小篇) 道中藤代宿 黒白 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオ…

途方もない虹の立つところ 高橋徹詩集

1979年7月、VAN書房から刊行された高橋徹(1925~)の第2詩集。著者は大阪市生まれ、刊行時の職業は朝日新聞学芸部記者、住所は芦屋市打出小槌町。 目次 幻想のモンゴル 長井康平 序章 恋歌 岩塩地帯 サキョウヨモギ タルバガン ヒツジの毛 迷走 断章 ゴキブ…

洪水の前 坂井信夫詩集

1980年9月、七月堂から刊行された坂井信夫(1941~)の第6詩集。版画は星野勝成。扉題字は出口力。著者は満州国新京生まれ、刊行時の住所は横浜市港北区。 目次 破滅 わが影のヴィダーラ 忘却のチャカレーラ 夜の祈り さすらい 雪景色 悪い寝覚め 夜はしらむ…

麒麟の休日 山崎郁子歌集

1990年9月、沖積舎から刊行された山崎郁子(1963~)の第1歌集。付録栞は、井辻朱美「”ふはふあ”少女」、加藤治郎「『投瓶通信(混乱ダブルス)』のことなど」、坪内稔典「少女短歌の登場」、菱川善夫「人を不安定に誘う優雅なエネルギー」、吉野朔実「少女…

待ってえ 坂口朝子詩集

1979年2月、VAN書房から刊行された坂口朝子(1939~)の第5詩集。VANシリーズ54。著者は小田原生まれ、刊行時の住所は茅ヶ崎市。 目次 待ってえ 通夜の家族 締括り おモトさん 青春 駅前の住み込み旅館 路地 忌中村 命日 あの若者(こ)がうたったあの唄は …

ことばもよう 織田道代詩集

2002年4月、踏青社から刊行された織田道代の第5詩集。装画はおりたひよ。刊行時の著者の住所は小金井市。 第四詩集『あるひのあひる』から、約五年がたちました。その間に、ことばあそびの相棒だった白猫ジュンが天国に召され、その代わりのように、杏ジャム…

帝国情緒 鈴木政輝詩集

1937年10月、書物展望社から刊行された鈴木正輝(1905~1982)の詩集。 目次 序 萩原朔太郎 自序 世界帝國 黒人哀歌 國母陛下よ 慈父の歌 國際的青年 パイプ銜へて 戀慕曲テロリズム さすらひ女 隅田川旅情歌 関連リンク 旭川文学資料館 旭川ゆかりの詩人 鈴…

小さな日常から 佐々木道子詩集

1977年9月、VAN書房から刊行された佐々木道子の第2詩集。VANシリーズ41。表紙カットは梶谷修弘。刊行時の著者の住所は松江市。 目次 八雲立つ風土記の丘 山すみれ 団地 指 訃報 葬列 この坂を 山 コーンお菓子 ゴミ収集車 すすき 別れ やもり 鳩 雪 風邪でね…

白手紙紀行 瀬戸夏子

2021年2月、泥書房から刊行された瀬戸夏子の読書日記。装幀は桑野由貴子。初出は「現代短歌」2018年5月号~2019年7月号。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

アナキズムとエスペラント 山鹿泰治・人とその生涯 向井孝

1980年3月、JCA出版から刊行された向井孝(1920~2003)による山鹿泰治の評伝。 目次 一 はじめに 知行合一の死 生き方としてのアナキズム エスペラントとアナキ ズムの生活者 二 エスペラントとの出合い(一九〇七~一一) 生い立ち 草創期の日本エスペラント…

しろいまち 前田敦子詩集

1976年9月、VAN書房から刊行された前田敦子(1956~)の第1詩集。VANシリーズ21。著者は大阪市生まれ、刊行時の住所は大東市。 目次 落陽 あやとり糸 ひととき 崩壊過程 夕景の構内 距離 生きざま 解放感 糸1 糸2 糸3 たけとんぼ 寒椿 河 しろいまち(一…

武者修行世界を行く 早川雪洲

1959年4月、実業之日本社から刊行された早川雪洲(1886~1973)のエッセイ集。表紙カバーは稲村直明。 目次 アメリカ上陸第一歩 映画界へ 結婚恐喝と出迎えゴロ ハリウッド秘話 イタリヤ料理の陥穴 〝金掘り女〟の国 艦隊狩出しの大ロケーション イギリス皇…

後悔先に立つ 田中民蔵小説集

1966年12月、竹頭社から刊行された田中民蔵の遺稿集。編者は田中豊。 父は晩年になり学生時代より長年親んできた俳句作りに精を出していたばかりか、青春時代若いエネルギーを注ぎ込んでいた小説を整理、一冊の小説集にまとめ上げる事を何よりの楽ーとし、ま…

詩集4人

1963年、手套社から刊行されたアンソロジー詩集。編集責任は永田義夫、佐藤経雄、平林平八郎、小林しゅう。 戦后の廃墟のなかで詩誌,手套"に集まった5人はひとりを失って4人になった。そして、心だけをつないで十五年の才月を過ごしてきた。 たまたま一堂に…

詩人の耳 柳生千枝子句集

1993年3月、本阿弥書店から刊行された柳生千枝子(1913~)の第2句集。装幀は内田克巳。著者は港区生まれ、刊行時の住所は芦屋市南宮町。 目次 師の一句 岡本圭岳 白蛾 昭和二十九年~三十七年 地平の紺 昭和三十八年~四十九年 銀化 昭和五十年~六十年 霜…

青い小さな葡萄 遠藤周作

1956年12月、新潮社から刊行された遠藤周作(1923~1996)の作品集。装幀は山田申吾。表題作は著者初めての長編。 目次 ・靑い小さな葡萄 第一章 第二章 第三章 ・コウリッジ館 ・有色人種と白色人種 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフ…

二つの旅 鈴木志郎康詩集

1983年11月、国文社から刊行された鈴木志郎康(1935~)の詩集。装幀は三嶋典東。 一九八一年の秋に清水鱗造さんから「書きおろし詩集」をやってみないかと話を受けた。それから発行に至るまでに丁度二年経ってしまった。まずはじめは、日頃詩を書いている発…

黒い爪 岡葉子

1959年12月、第二書房から刊行された岡葉子(1908~)の長編小説。装画は島珠実。第36回芥川賞候補作品。著者は福島県生まれ、刊行時の住所は足立区梅田町。 目次 第一部 黒い爪 第二部 雪の爪 第三部 地の爪 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で…

だから私はそれをする 五月みどり

1977年3月、泰流社から刊行された五月みどり(1939~)のエッセイ集。企画・監修は片岡直彦。写真は内藤忠行、装幀は遊糸+大泉講平。 目次 幕があがると ストリッパー 私の中の娼婦 あみだとエン ごはん茶わんでお茶 セックス・カレンダー 楽ちんであること…