1980年3月、JCA出版から刊行された向井孝(1920~2003)による山鹿泰治の評伝。
目次
一 はじめに
二 エスペラントとの出合い(一九〇七~一一)
三 アナキズムとの出合い(一九一一~一三)
- 大杉との密会
- キリストとの訣れ
- 印刷工原田新太郎
- 要視察人と なる
- 電気工になって大連へ
- 満鉄大連発電所
四 中国のアナキズム運動(一九一三~一四)
- はじめての上海行
- 民声社の秘密印刷所
- 中国のアナキズム運動
- 師復の生涯
- 師復以後の中国
五 大杉を助けて(一九一四~一七)
六 二度の上海行(一九二二~二三)
- 二度目の秘密出版
- 禁固三年
- 獄中余聞
- 山科の隠れ家
- 二回目の渡支
- AFと大同党
- 三回目の渡支
- 北京無政府主義者連盟
- 上海での旅券入手工作
七 関東大震災前後(一九二三~二四)
- 総同盟事務所襲撃
- 大杉虐殺と海外通信
- 骨箱とピストル
- 第四次労働運動の頃
- 泰山鳴動ブリキ罐の中味
八 闘いの日々(一九二四~二七)
- AFLのスカップ
- 第六回メーデー副司会者
- マラテスタの軟禁
- 日=エス=支=英会話と辞書
- 高橋光吉の渡支
- 命名山鹿大次郎
- 黒連と白連
- 第五次労働運動での仕事
- 汎太平洋労働組合会議での紛議
- サッコ=バンゼッチ救援のために
- 第四回目の上海行
- 国立上海江湾大学
- 国際工団主義のために
- 脱走兵赤川啓来
九 小金井時代(一九二七~三九)
一〇 台湾とフィリッピン(一九三九~四五)
- 日本の最南端高雄
- 上海の張維賢
- 台湾単式印刷会社
- フィリッピン上陸
- マニラのエスペランチスト
- 日比小辞典の刊行
- 大次郎の死
- 台湾自由社など
- 一一 日本アナキスト連盟と共に(一九四六~七)
- 京都でのアナ連大会
- エス語版平民新聞
- 世界市民運動
- 連盟代表 として
- 戦争抵抗者インターへの加盟
- アナキズム第七号
- 第四回アナ連大会以降
- 病中記
- 印度紀行
- WRI第一〇回大会
- たそがれ日記
- 近藤憲二と山鹿
思い出 山鹿みか
父のこと 瀬川アイノ
おわりに 向井孝
<付>山鹿泰治年譜