1983年10月、思潮社から刊行された松井啓子の第2詩集。第8回現代詩女流賞候補作品、第34回H氏賞候補作品。
二さつめの詩集を出すことになった。「書下しもすこし入れましょう」という、思潮社の樋口さんにはげまされて、青葉若葉の五月の連休、毎日一篇ずつ郵送する、と心に決めた。このことは生木を裂かれるようなつらさと、書くということの、子供のような楽しさを、ふたつながら味わうことができた、と思う。(「あとがき」より)
目次
- 募集
- 屋根
- 仏陀
- 艮の町
- 柚子
- 夏の力士
- ものや思ふ と
- のどを猫でいっぱいにして
- 胎生
- 塀の中
- 川のほとりで
- 舟
- 沼
- 夜
- 水まわりの部屋で
- 平池の水
- 煙
- 雲居
- 小動物
- 柿の木のある家
- 日ざかりの頃
- やどり木
- 冬の動物園
- 島
- 夕陽の中で
- 色糸で縫う
- 長い腰
- 植物
- 上ノ山の森
- 雀の宿
付録:『のどを猫でいっぱいにして』手帖
”沈黙”の魅力 清水哲男
するっとぬける 北川透
日記 松井啓子
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