黒田三郎

ふるさと 黒田三郎詩集

1973年11月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩集。 この詩集は、昭和四十六年春から、翌四十七年夏までに書いた詩のなかから、二十一篇を選んで構成した。昭和四十六年夏刊行の、「定本黒田三郎詩集」に収録した未刊の詩集「羊の歩み」につづ…

もつと高く 黒田三郎詩集

1964年7月、思潮社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩集。現代日本詩集第21回配本。シリーズ装幀は真鍋博。 目次 不思議に鮮かな かくれんぼ 紙風船 海 自然 春の雨のなかを 窓を開いて そんなことはないか 帰郷 バスのなか 他人のなかの死 風景 町か…

小さなユリと 黒田三郎詩集

2015年5月、夏葉社から復刊された黒田三郎(1919~1980)の第5詩集。底本は1960年5月、昭森社発行。付録栞は荻原魚雷「詩人のひとりごと」。 目次 美しい日没 月給取り奴 しずかな朝 夕方の三十分 九月の風 顔のなかのひとつ 夕焼け 僕を責めるものあ 洗濯 …

黒田三郎詩集 黒田三郎

1958年6月、書肆ユリイカから刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩選集。今日の詩人叢書4。 父親が海軍士官だったので、当時軍港であった広島県呉市に生れた。大正八年春である。三歳の時に故郷の鹿児島市に帰り、高等学校を卒えるまで、ここで暮した。 男…

ひとりの女に 黒田三郎詩集

1954年6月、昭森社から刊行された黒田三郎の第1詩集。装幀は北園克衛。 ここに収録した作品は、一九四八年冬から翌四九年春にかけて書いたもので、大部分は四九年から五〇年にかけて「VOU」「詩学」「近代文学」「造形文学」に発表したものである。(「あと…

詩の作り方 改訂版  黒田三郎

1975年12月、明治書院から刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩論集。1969年版の改定本。 目次 詩との出会い 一煤煙と青い空 二基本の形 三現代詩とは 四教科書の詩 五続教科書の詩 六詩のブーム 七「わからない」と言う人 八自分は見た 九美辞麗句 現代詩…

赤裸々にかたる 詩人の半生 黒田三郎

1979年9月、新日本出版社から刊行された黒田三郎(1919~1980)のエッセイ集。民主文学連載(1977.10~1979.4)。 目次 詩集「ひとりの女に」の出版 幻の周遊紀行 飲んだくれ 「トニオ・クレーゲル」など 亡き友のこと 方言収録のことなど 考査室勤務 保生園…

黒田三郎日記 戦後篇Ⅱ

1981年6月、思潮社から刊行された黒田三郎の日記。附録栞は、「一九四七年の詩壇と『アメリカ』」「『荒地』応募原稿について」 目次 第六冊(昭和二十二年十月二十七日――二十三年八月十五日)第七冊(昭和二十三年八月二十七日――十二月二十三日)第五冊(昭…

黒田三郎日記 戦後篇Ⅰ

1981年4月、思潮社から刊行された黒田三郎の日記。附録栞は「詩人の体験について」「詩は何処へ行くか」「声明」「詩人の運命」「『荒地』編集後記」「現代詩に於ける言葉の問題」 目次 第一冊(昭和二十一年七月五日――八月十二日) 第二冊(昭和二十一年八…

黒田三郎日記 戦中篇Ⅳ

1981年12月、思潮社から刊行された黒田三郎の日記。附録栞は、三好豊一郎「『黒田三郎日記』についてⅢ」、長谷川龍生「振りかえれば」、長安周一「邂逅」、大井康暢「黒田三郎の思い出」。 目次 第十八冊(昭和十七年三月二十日――十七年六月二十七日) 第十…

黒田三郎日記 戦中篇Ⅲ

1981年11月、思潮社から刊行された黒田三郎の日記。附録栞は、三好豊一郎「『黒田三郎日記』についてⅡ」、城侑「『黒田三郎の詩を読む会』から」、清水昶「黒田三郎のジャワ」、勝田洋「けしの花とこうもりがさ」。 目次 第十六冊(昭和十六年八月十三日――十…

黒田三郎日記 戦中篇Ⅱ

1981年11月、思潮社から刊行された黒田三郎の日記。附録栞は、三好豊一郎「『黒田三郎日記』についてⅠ」、山本太郎「良く視る眼」、有島輝武「開かれる扉」。 目次 第十四冊(昭和十五年五月三十一日――九月五日) 第十五冊(昭和十六年六月一日――八月十二日…

黒田三郎日記 戦中篇Ⅰ

1981年10月、思潮社から刊行された黒田三郎の日記。附録栞は「詩集未収録詩篇〈戦中篇〉と『黒田三郎日記・戦後篇Ⅰ』書評」 目次 第十一冊(昭和十四年九月一日――十四年十一月十八日) 第十二冊(昭和十四年十一月十九日――十五年三月七日) 第十三冊(昭和十…

詩の味わい方 黒田三郎

1973年9月、明治書院から刊行された黒田三郎による現代詩入門書。「味わい方叢書」の1冊。 正直に言うと、『詩の味わい方』を問われたら、味わい方などないと言いたいところです。しかし、一般読者には、味わい方があるという気持があって、それを求める欲求…

渇いた心 黒田三郎詩集

1957年、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の第3詩集。挿画は福澤一郎(1898~1992)。 一九五〇年から五四年までの五年間に、僕がかいたのは、この六篇の作品だけである。 これが詩といえるかどうか、作者としては、ここにひとるの「渇いた心」が…

失はれた墓碑銘 黒田三郎詩集

1955年6月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の第2詩集。戦前、原稿状態になっていた三冊の詩集『罌粟に吹く風』『影の狩猟者』『悲しき女王』を再構成し一冊の詩集としたもの。 目次 第一部 道 砂の道 砂上 未来 またあした 第二部 見てゐる眼 …

現代詩入門 黒田三郎

1966年9月、思潮社から刊行された黒田三郎(1919~1980)による現代詩入門書。1961年版の改訂版。 現代はインスタント時代と言われる。何でも即席で間にあうものがはぶりをきかす時代である。「現代詩入門」というような書物も、インスタント・コーヒーなみ…

死と死のあいだ 黒田三郎

1979年3月、花神社から刊行された黒田三郎(1912~1980)の評論集。装画は伊谷知治。 「死と死の間」というのは、ひとりの人間が心の中で思っている死と、実際の死との間というほどのことである。つまり生、と言ってしまえば身も蓋もない。人生をこういうふ…

死後の世界 黒田三郎詩集

1979年2月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1990)の第10詩集。 一九七五年(昭和五十年)三月三日朝から呼吸困難を起して、救急車で病院へ運ばれた。危く死ぬところであった。急性肺炎と糖尿病の合併症である。三カ月で退院したが三年余りたっても、…