2009年3月、龜鳴屋から刊行された伊藤茂次の詩集。編集は外村彰、題字は著者、表紙画は滝田ゆう、奥付版画は高橋輝雄。画像は普及版。
目次
一
- 自分のこと
- 亭主の顔
- 晴天
- ないしょ
- 私はひざこぶを曲げて
- 裏辻のアパート
二
- ある数式
- 僕の卑下
- 涙
- 鉛の入っている憂鬱
- 休日
- 野良犬のしつぽ
- 僕の写真
- ぼんやりとした羨望
- 人間の胴体は肥桶みたいだ
- 闇の声
- 馬鹿にするな
- こんちくしょう 僕のなかのおまえ
- 日常
- 出来ない詩
- 元旦のメモ
- 道筋
- 姿勢
- 大きい井上さん
- 静かな場所の留守番
- 努力した青空
- 或る日
- 知らん顔
- 儀礼
- やもめ
- かいしょなし
- 一人ぐらし
- 秋晴れ
- 事情があって
- 女の海峡
- 約束
- 雪化粧
三
- 夕景
- 人生劇場
- 秋冷の候
- 気楽
- 残陽
- 僕のうた
- ロマンチスト思考
- 申告
- 靴を買う
- ロマンチスト思考2
- ロマンチスト思考3
- やがて五月に
- 男
四
- これから
- 頭をはげらかして ぐうたらがくる
- 雑記(一)
- 雑記(二)その朝起るまで
- 雑記3 スケッチ
- 六月の陽
- 病院にて
- ラブ
- 辻潤再来
- 冗漫
- 姓名判断
- 五月の空
- 或る安心
- 七月と老人
- 酒
- 野放図と鍵
- 街
- 人生の話
- 孵化(ふか)
- 卍の会
- すっちゃかめっちゃか
- 運命
- 朝日
- 写真
五
- 心の美
- 消化不良
- 困窮
- 年寄り
- ふざけ
- 天気異変
- 裏辻のアパート
- 顔
- 病棟にて
- 海
- 死の活
- 他人顔
- 悪
- 明日も
- 晴天
- 群生の森
- 雪柳
- 姿勢
- 決意
- 山師と詩人
- 日和
- 走る風
- 愚
「かいしょなし」の悲しみ 川本三郎
ないしょの人――伊藤茂次のこと 天野忠
一篇の傑作をのこしたアル中詩人――伊藤茂次さん 大野新
伊藤茂次伝――流れ者の酒詩人 外村彰
裏辻の影――もじさん後追い行 小幡英典