1992年1月、七月堂から刊行された鳥巣敏行の第2詩集。
▽坂を上り下りするたびに、出してもいない私の詩集が色になった気配がある。
▽一冊だけ詩集をつくって、持ち歩いていれば、その日の転記や風の具合で中身がかってに変ってくれるといった思いが抜けない。
▽そんな意味でこの詩集は当分、私だけの余興となるだろう。(「あとがき」より)
目次
- 水玉
- 髪型
- 松山町
- 沖へ
- 宴
- 石段の上
- 飯屋
- 火の匂い
- 入り江の旅館で
- 食堂の首
- 入り江にて
- 崖下の家
- 火の花の目
- 初盆
- 梅雨から夏へ
- その先は晴れ
- 午前二時
- 結末
- 絵かきのアトリエ
- 帆船
- 海の火玉
- だれかが
- 表札のない家
あとがき