水のない川 島田千鶴詩集

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 1981年6月、詩学社から刊行された島田千鶴の第1詩集。装画は唐沢恭二。刊行時の著者の住所は群馬県藤岡市


目次

  • 水のない川 川には水が
  • 赭い土 そこらいちめんはなだらかな
  • 噴水 水はそのままで
  • 愛 私はどこへゆくようにも
  • 子供 きみの腕のねじれているのを
  • 魚Ⅰ 魚は
  • 魚Ⅱ 魚は口をひらいて
  • 杉 まっすぐ伸びて
  • 盲目洞窟魚 みえないのではない
  • 葬送 くろい布を一枚一枚
  • ばら ばらは棘から
  • 場所 きらきら光が
  • 積木の話 あたまをさげなければ
  • かまきりの歌 たとえ朝が夕べに
  • 雨期 はじめから持っていない
  • 鳥 鳥だというのに
  • 道 この道はどこへゆく
  • 駅 くらやみのなかを
  • 日課 朝になると
  • 花 花はめくれて
  • 空 仕事のかえりに空を
  • 木の花 どこかであなたも
  • メモ・雪 週末の夜はきまって雪が
  • 茹でる そうめんを茹でる
  • 川 あれは川であった

 

『水のない川』書付け 笹原常与 

あとがき 島田千鶴

 

関連リンク

桜の花の下 島田千鶴さん逝く 小鮒美江(群馬詩人クラブ)


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