2007年3月、成巧社から刊行された水橋晋(1932~2006)の遺稿詩集。装画は著者、装幀は長浜宏。著者は滑川市生まれ。
目次
処女詩集「三つの夢」(1949)
序 高見裕之
- ・三つの夢
- 序曲
- 情熱
- 朝明ける時
- 停滞の機構
- 乞食
- 浪音
- 廃園
- 虚弱病者
- 生ける彫刻
- ・第一の夢
- 魂の敷き
- 星の夜
- 月
- さびしさ
- 彷徨
- 媾曳
- 遥けく
- 小娘
- 無題
- ・第二の夢
- 白い雲
- 口笛
- 初夏の日
- 幻夢
- 虫の音を聞くと
- 女と夢
- 雨の後に
- 想ひ出
- 小雨の日
- こおろぎ
- 秋雨
- ・第三の夢
- 月影
- 流れ星
- 虫の音
- 海のほとり
- 蘆の葉陰
- いつの間にか
- 或る夕
- 秋の夜
- うれひ
- 夢床
- その人
- 野菊
- 雪の夜
- 雪の歌
Ⅱ 濁った絵・その他(1949~1964)
- 濁った絵
- 暮色
- 氷片とデスマスク
- 思念と町と
- 日の傾き
- 晩秋と思い出
- 遍歴
- 海辺にて
- 俯向く
- Memnonssäule
- 灰
- 風の跡
- 喪う
- 不在
- 昏れる
- 黙る
- 鄙地
- 流れてなお
- 溜池ほどには小さくない話
- 小さなパブロ
Ⅲ 眠りの海に・その他(1980~2005)
- 乾期
- 空域
- 模型
- 街区
- 空漠
- 記憶
- 永遠
- ビタミン
- エコロジイ
- 歴史
- 研究室
- 声
- 影と光の午後
- 音楽堂
- まあだだよ
- 「断固として」
- 空が澄み
- 眠りの海に
- 3月24日午前2時2000
- 待っている
- 朝の挨拶
- 帰去来
- 老いのかたち
4 沈黙の森 詩誌『巡』(1990~2005)
- 戻りなさい
- 迷い路
- 布告
- 沈黙の森
- 封印
- 送り盆
- ちょっとそこまで
- 地下鉄駅まで
- 咆哮
- それは始まる
エピキュリアンはいかに悲しむか 八重洋一郎
付・童話「はさみでじょきじょき」(1974)
はさみでじょきじょき
年譜
あとがき 水橋晶子