2015年8月、思潮社から刊行された北川朱実(1952~)のエッセイ集。挿画は浅川洋、写真は阪本博文、萩原健次郎、著者。詩誌「石の詩」に2000年から2013にわたって連載したものから取捨、補筆、訂正したもの。
目次
- 落丁の多い書物
- いい年というのは
- 不在の部屋の電話が鳴るのが聞こえた
- 元気でナイーヴだった人々が
- 四十になったら自分の顔に
- どうしても隠さなければならないことがある
- 目だまを入れかえるころあいかと
- 知らない太陽が知らない土地の上に
- 望遠鏡を、反対から覗いているようで
- いつもどこかへ行く途中だった
- すれちがいざま、ふたりになにか
- 釣りそこねた魚だったり こぼれたバケツの水だったり
- 抜けていけるさみしいところ
- それはとても単純なことなのかもしれない
- こんなはずじゃなかった
- 一万年がつつ抜けて
- なにがなんでもという時間は、170
- ナゼイヤカ 気が進マナイカラ ナゼ気ガ進マナイカ イヤダカラ
- 川がわるい!
- 気がしれない
- 覚えないからくり返すのだが
- 絶滅した生きものと出くわして
- あしのうらがふと空に憧れた
三度のめしより 周辺