2017-09-02から1日間の記事一覧

この世あるいは箱の人 高橋睦郎詩集

1998年3月に刊行された高橋睦郎(1937~)の詩集。装幀は吉野史門。 目次 五月 この世あるいは箱の人 ジョセフ・コーネルを讃えて 風の二音節を D.K.に W.B.に 鯨の夏 武満徹に 存在の蛙 草野心平に 愛の機械 文光院彩雲道龍居士一年目の夏に 石浜まで 目 雨…

王国 吉増剛造詩集

1973年6月、河出書房新社から刊行された吉増剛造(1939~)の第4詩集。写真は高梨豊(1935~)、装幀は田辺輝男。 目次 都市反歌 部屋 邯鄲――王国の断片 黄金列車 王國 魔術 大殯 少年列葬 木の國 銀河 古木、Heaven!――高梨豊 植物王國――秋成への木霊 リズム…

夜のつぎは、朝 千葉龍詩集

1994年2月、沖積舎から刊行された千葉龍の第9詩集。跋文は秋谷豊(1922~2008)。 九冊目の詩集を編むことができた。一九八八年一月発行の『無告の詩』(芸風書院)から六年目。過去の詩集刊行にてらすと最も間隔が長い。とくに意識したほどのことではない。…

おやじは山を下れるか 高岡淳四詩集

1999年10月、思潮社から刊行された高岡淳四(1969~)の第1詩集。挿画は沢野ひとし、装幀は南伸坊。第27回現代詩手帖賞受賞。 十八歳から二十三歳にかけて東京で書いた詩を、二十七歳から二十九歳にかけてフランスのポワチエでまとめた。(「おわりに」より…

色ガラスの街 尾形亀之助詩集

1925(大正14)年11月、惠風館から刊行された尾形亀之助の第1詩集。画像は復刻版。 序の一 りんてん機とアルコポン 私はこの夏頃から詩集を出版したいと思つてゐました そして 十月の始めには出来上るやうにと思つてゐたので 逢う人毎に「秋には詩集を出す」…

珍客名簿 上林暁

1955年4月、山田書店から刊行された上林暁(1902~1980)の第19著作集。装幀は鈴木信太郎(1895~1989)。 目次 珍客名簿 鉛筆の家 扁平魚 故舊 恐怖 三人姉妹 女勸誘員 薄明 書店宛の手紙 NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検…

めぐりの歌 新装版 安藤元雄詩集

2000年2月、思潮社から刊行された安藤元雄(1934~)の第11詩集新装版。装幀は夫馬孝。 毎月一回で十三回という回数と、毎回五十五行前後という行数を与えられて、この連作ができた。小田久郎氏のおすすめと励ましによる。 この一年間、これまでひそかに自分…

黄金詩篇 吉増剛造詩集

1970年6月、思潮社から刊行された吉増剛造(1939~)の第2詩集。装幀は赤瀬川原平(1937~2014)。第1回高見順賞受賞作品。 目次 朝狂って 燃える 海の恒星 今朝も道玄坂をおりて 花・乱調子 落下体 波のり神統記 渋谷で夜明けまで 反乱 火がみえる 中心の歌…

走水 長島三芳詩集

1991年11月、宝文館出版から刊行された長島三芳(1917~2011)の第6詩集。 走水の地名は、遠く古事記、日本書紀に伝えられ、弟橘比売命(おとたちばなひめ)の入水の場所として知られている。 この走水は、今の私の家から一つの山を越したところにあって、観…

詩人遍歴 斎藤庸一

1988年3月、地球社から刊行された齋藤庸一(1923~2010)の詩人評伝集。 目次 銀のもざいく 山村暮鳥(「銀花」18 昭和49年6月刊) 阿武隈の雲 三野野混沌(「銀花」19 昭和49年9月刊) 蛙の世界 草野心平(「銀花」20 昭和49年12月刊) たんぽぽ忌 坂本遼(…

異境と故郷 正宗白鳥

1934(昭和9)年、芝書店から刊行された正宗白鳥(1879~1962)の自選短編小説集。装幀は実弟の正宗得三郎(1883~1962)。 私の小説集の刊行は久し振りである。最近数年間に發表した数十篇の作品のうちから、自分でこれだけを撰んだ。 そのため舊稿を翻めて…