2004年2月、砂子屋書房から刊行された崎山多美のエッセイ集。装本は倉本修。
目次
Ⅰちょつと深呼吸
- 1たくらみ――いざ、たくらまん
- 2窓――海が見える
- 3駆ける――天カケル
- 4たましい――マブイ漂流
- 5声――島を渡るウタ
- 6弁当――オドシ弁
- 7舞台――变化(へんげ)する
- 8扉――あちらとこちら
- 9火――声の熱、闇の穴
- 10予感――坂下の幻影
- 11隣り――遠方の隣人たち
- 12時計――止まれ
- 13すれ違い――コザの裏通り
- 14波――ここにはない音
- 15忘れもの――忘却禁止令
- 16電話――こんばんは
- 17魔法――オキナワ電影祭
Ⅱコトバの小箱
- 1書き初めの弁
- 2「残雪」という名の夜の塔
- 3芸の危機、その内実
- 4失われた音を求めて
- 5制度の中の芸
- 6「工工四」どおりのワナ
- 7歌声とは何か
- 8届けられた声
- 9「他者」の名前
- 10「私」の名前
- 11空白の時を告げる音
Ⅲコトバ・言葉・ことば
- 1コトバの生まれる場所
- 2(音のコトバ〉から〈コトバの音〉へ
- 3コトバの風景――〈アッパ〉と 〈アンナ) と(オバア)の狭間で
- 4復帰三十年不在の検証――少年たちはどこへ
- 5アオを恋う
- 6”オキナワ”という風景
- 7遠景のウヤフジ
- 8先を視る前に
- 9なぜ書くの?
- 10南島の水と闇
Ⅳシマ・生活・老人・子供
- 1井戸のある風景
- 2昼顔の浜――沖縄西表島月ヶ浜
- 3名前のない浜辺
- 4シマ巡り再考
- 5クブラバリ幻想
- 6覚醒の術二つ
- 7病院の夜の音
- 8ションガツの話
- 9やまいの原因
- 10ウトおばぁの話
- 11ニライカナイやまーやが
- 12ナークニーを聴くオジー
Ⅴブック・レビュー
あとがき