1929年12月、獅子発行所から刊行された一瀬直行の第1詩集。
目次
・白墨でかゝれた圓
- 蠟涙
- 眠
- 蜘蛛
- かたまり
- 蛞蝓
- 枯木をたゝく
- 護謨風船
- 嘘
- 種あかし
- 秤
- 水たまり
- 老婆の死
- だるい風景
- いちにち
- 蚊
- ふたり
- 街角素描
- 幻燈
- 雨
- こんなとき
- まだ生きてゐる影
- 花の感情
- 忘却
- 夏のある夜
- しるし
- 蔓
- 星を手繰る
- 時計の振子
- 靄のにほひ
- 偏質者
- 變な見世物
- 疑ひ
- 環境
- 白墨でかゝれた圓
- 無といふ字
- 消しゴム
・季節の鋲
- 星を數へる
- 季節の鋲
- 雪の音
- 紅雀
- 一枚の銀貨
- 風景
- 殘雪
- 夏の朝
- 靑空
- 蛙
- さびしい愉樂
- 逃げてゆく冬
- 少女
- ごむ風船
- 雜草
- 海
- 凍死
- 緋鯉
- このとき
- 浮浪者の雨
・粘土
- 影
- 濡れる
- 鍵
- 烙印
- 粘土
- 退屈
- 鏡
- 霧
跋
宮崎孝政
都築益世
倉橋彌一
著者