1941年12月、積善館から刊行された中野繁雄の詩集。著者自装。
目次
蹄の音(民謠篇)
・三江の唄
- 氷上を征く
- 粉雪
- 冬來了
- 堙草と水
- 笑へぬ顏
- 栗毛に航空便
- 月を見て待つ
- 故郷
- 厩番
・砂丘の凱歌
- 水筒の水
- あの時
- 決死行
- 自慢
- 露營
- 愛馬を思ふ
- 主人を思ふ
- 大洪の喊聲
- 馬と兵隊
- 出征るとき
- 初陣
- 出世
- 俺の手
- 覺悟
- 特務兵と愛馬
- 明日の生命
- 木曾の産馬
- 羨望
- 涙
- 栗毛が嘶いた
- 秋
- 中村の遺言
- 人參と俸給
- 無言の激勵
- 敵前突破
- 主負傷して
- ひとりもの
- 上陸以來
- 俺等の意志
- 春陽
- 戰野の鹿毛
- 鹿毛を氣遣ふ
- 主從
- 仔馬
- 月を掻く
- 頬擦り
- 愛馬にたのむ —晝—
- 愛馬にたのむ —夜—
- 黎明戰
- 墓標と鴉
- 追撃急なり
- 泥田の水
・御楯(詩篇)
- 戰ふこと
- 回想
- 活字
- 饑餓
- 訣別の盃
- 青年中國人よ
- 支那の發足
- 俺の庭園
- 兵士の心の影には
- 髭は威嚴とユーモアを湛へた泉でもある
- 便り
- 大陸の曙
- 戰線邂逅
- 心の歸郷
- 電撃作戰とは
- 攻撃精神
- 望戰三部作
- 嗚呼張鼓峰 其の一
- 嗚呼張鼓峰 其の二
- ホロンバイルの雄叫び
- 民族の輸血