1966年3月、神無書房から刊行された林芙美子(1903~1951)の全詩集。解説は板垣直子(1896~1977)。林芙美子は評論家の板垣に見出された。
目次
自序
- 蒼馬を見たり
- 赤いマリ
- ランタンの蔭
- お釈迦様
- 帰郷
- 苦しい唄
- 疲れた心
(以上「蒼馬を見たり」より)
- 鯛を買ふ
- 馬鹿を言ひたい
- 酔醒
- 恋は胸三寸のうち
- 女王様のおかへり
- 生胆取り
- 一人旅
- 善魔と悪魔
- 灰の中の小人
- 秋のこゝろ
- 接吻
- ロマンチストの言葉
(以上「鯛を買ふ」より)
- いとしのカチューシャ
- 海の見えない街
- 情入
- 雪によせる熱情
- 酔ひどれ女
- 乗り出した船だけど
- 赤いスリッパ
(以上「いとしのカチューシャ」より)
- 朱帆は海へ出た
- 静心
- 燃えろ!
- 火花の鎖
- 失職して見た夢
- 月夜の花:
(以上「朱帆は海へ出た」より)
- 一章
- ボクの心
- 胡笳の唄
- 巡礼者
- 歴史
- ボクの素描
- 奴隷
- 生活
- 身辺雑記
(以上「ボクの素描」より)
- 心境風景
- 熱情
- 鶏
- アルジャントユウ
(以上「心境風景」より)
- 虚しきもの
- 台中に遊ぶ
- 基隆水望
- 涙
- はたちのころ
- 憶ひ出のアルバム
- こひうた
- 約束
- 花
- 渡世上手
- モンパルナス
- 子供
- 手紙
- 孤独
- 本屋
- 雀
- 序文
- 掌草紙
- 吾がサンタモニカ
- 日常
- 口笛
- 凱旋門から
- 心
- 空家
- 旅
- 私のギヨエテ
- 面影
- 河風
- 道
- 音信
- 遺書
- 友達
- 家族
- メロン
- 電車
- 或日
- 距離
- 壁
- 習慣
- 思ひ
- 雷
- 徒爾
- 花
(以上「こひうた」より)
- 私の歌十五首
- 輝かしき追憶
- 風
- トールバツトの法則
- 魚の合唱
- 病床日記
- 魚の合唱
- ギリシヤ詩
- 慰安
- 月夜
- 生命
- 烏
- 思ひ出
- 山脈
- 孤独な紡錘
- 玄関の手帖
- 螢
- 墓石
- 憤怒の麦
- 磯辺の蟹
- 山の卜居
- 故郷
- 風情記
- 秋の虫
- 物乞ふ人
- コレット
- ピアノ
- 李白の詩をたはむれに訳して
- 沈淪に至る路
- 死のなごり
- 悶着
- ライラック
- たくらみ
- デュデヴァン夫人
- 沈淪に至る路
- 朝の愁歌
- 新聞紙
- 思ひ出の詩
(以上「輝かしき追憶」より)
- 献詩
- 無題
- 無題
- 只今祈る
- ひかり
- きれいな神様
- 無題
- 美唄の町
(以上「遺稿」より)
未発表の詩稿
解説 林芙美子の詩業 板垣直子