ちょっと食べすぎ 長嶋南子詩集

 2000年8月、夢人館から刊行された長嶋南子の第4詩集。装幀は直井和夫。刊行時の著者の住所は足立区南花畑。

 

目次

  • ボルシチ 子どもをおろしにいって
  • さかな  待ち合わせはいつもつり堀だった
  • コーヒー ここより先にいくと
  • ラーメン食べたい 食べたい食べたい
  • チューインガム 男でもつくって遊んでくれたほうが
  • ホルモン焼き からだが/先行することだってある
  • きしめんをゆでていると 電話がなる/声を聞いたら
  • ぜんまいぐるぐる 雨降りなので
  • 梅干し 一日ひとつの梅干し
  • イヤシって コウダさんは旅人が道しるべにする
  • ご飯 もう死ぬかと思ってもなかなか死ねないおうめ伯母
  • マシュマロ ふくれた腹をかかえ産院のベッドの上
  • カツ丼 いとこの昭代ねえさんが誘ってくれた
  • なにやってんだか 犬かぶって/勤めにいく
  • 生にんじんごまみそだれ JACK AND BETTYの世界ではベッドルーム
  • かぼちゃの時間 路地で車を見送り
  • 給食 学校の給食は塩分控えめ
  • 鰹節 このごろしきりと昔のことを夢にみる
  • 夕方 お前を抱きたい
  • カクゴ 痴呆症ですと医者はいう
  • 練習 ロをぽっかり開け
  • 宿題 いっしょに寝てくれないか
  • すいか 子宮をからだいっぱいにふくらませて
  • ハニー 目が覚めたら
  • おかゆ お茶漬けのような男と
  • あんパン 車いすにもたれたまま
  • 缶詰 猫は猫缶
  • 時間 電灯の笠に
  • 鰹には鯵の 水の微妙な流れのちがいが
  • からす 男には二番目の妻がいる
  • 保護色 あんたは茶色が好きだった

あとがき

 

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