2011年10月、音羽書房鶴見書店から刊行されたヴィクトリア朝文学評論アンソロジー。編者は向井秀忠と近藤存志。
目次
- まえがき
- 序 ヴィクトリア朝期イギリスの文学・芸術と近代的〈社会改良〉 近藤存志
- 1ディケンズをどう読むか「やさしさ」としての〈社会改良〉 富山太佳夫
- 2三つのユートピア小説に描かれた〈社会改良〉 ブルワー=リットン卿、サミュエル・バトラー、そしてウィリアム・モリス 向井秀忠
- 3道徳と感性の改革 ヴィクトリア朝における動物愛護文化と英文学 丹治愛
- 4オスカー・ワイルドが夢見た世界 童話「幸福な王子」に託した 〈社会改良〉 向井秀忠
- 5自国文芸の再解釈と〈社会改良〉の源泉 ヴィクトリア朝のシェイクスピア理解 由井哲哉
- 6暴かれた現実とキリスト教的憐れみの実践 ラファエル前派が見た改良されるべき社会 近藤存志
- 7解放と自由を身に纏う ファッションにおけるイギリス的スタイルの生成と影響 能澤慧子
- 8世直しの夢と挫折 ジョン・ラスキンとウィリアム・モリス 川端康雄
- 9社会はデザインで変わるのか ウォルター・クレイン再考 菅靖子
- 10信仰告白としての芸術表現 ゴシック・リヴァイヴァルとキリスト教的 〈社会改良〉 向井秀忠
あとがき
索引
編者紹介/執筆者紹介