1964年10月、文藝春秋新社から刊行された山下肇(1920~2008)と加太こうじ(1918~1998)によるエッセイ集。カバー写真は藤森秀郎。ポケット文春。
目次
・ふたりの会話
一 江戸から東京へ (山下)
- 江戸と加太の成立ち
- 伊勢八の繁昌
- 没落への道
二 明治の投影
- 彰義隊士のすえ (加太)
- 栄華のゆめ(山下)
三 大正幻想曲 (山下)
- メーデーの申し子
- 目黒のさんま
四 九月一日午前十一時五十八分(加太)
五 大正から昭和へ(加太)
六 御大葬(山下)
七 改正道路に風が吹く (山下)
八 下町の青春(加太)
九 大東京は焼野原(加太)
- シャンソンと軍歌
- 八・一五まで
十 青春彷徨(山下)
- 受験時代
- 白線をまくころ
十一 花も嵐もふみこえて (山下)
- 「篝」の周辺
- 迂回の季節
- 第四の鐘
- 暗い谷間
十二 明暗二重奏
- はだかの街(加太)
- 雪どけのとき(山下)
十三 人と人とは出合うもの
- 大学の庭 (山下)
- 春のうたげ (加太)
あとがき