2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
1947年3月、矢貫書店から復刊された中村武羅夫1886~1949)の長篇小説。装幀は田代光。底本は新潮社版(1929)。 目次 美しき謎 海の人魚 斷崖 彼女の決心 禁斷の果實 父の惱み 襲いかゝる災厄 心の嵐 現代の女性 法律の轍 戀愛の國 結婚の問題 求職運動 惡…
1980年5月、干刈あがた(1943~1992)がデビュー前に本名の浅井和枝で刊行した私家版。散文と採集した島唄。『干刈あがたの世界 1 樹下の家族』(河出書房新社、1998)に再録されている。 目次 ふりむんコレクション Ⅰ 島 ミミ 西原ヤンバ Ⅱ 青梅町 ふがふが…
1998年3月、編集工房ノアから刊行された塔和子(1929~2013)の第15詩集。第29回高見順賞受賞作品。カバーは西脇洋子。 人は多くの記憶をもっていて、それは思い出として浮かび上がったり、忘却の中へ沈んでいったり致しますが、忘却の中へ沈んでゆくことさ…
1958年10月、木犀書房から刊行された安部宙之介(1904~1983)の作品集。装幀は加藤喜夫。 目次 第一部 詩集 幼年の歌 小鳥の歌 ある村での歌 第二部 小説 幼年物語 冬の章 歌の章 水の章 幼童の章 蛙の章 蟬の章 カオスの花 鎮魂歌 枯野 第三部 小説 蛙石 …
1985年3月、同成社から刊行された譲原昌子(1911~1949)の短編小説集。扉画は大谷静子。表題作は第17回芥川賞候補作品。 目次 故郷の岸 芥水 泉 朝鮮ヤキ 死なない蛸 雪明り 萩すゝき 感想 真岡炎上記 泣けぬ心 蟹の悲劇 北濱 淡雪 母と私のこと 研究資料 …
1944年3月、明治美術研究所から刊行された川上澄生(1895~1972)の版画本。画像は冬至書房の復刻版(1975)。 目次 一 まま子 二 小鶴をばさん 三 輪まはし 四 俥屋さん 五 鐵道馬車と、がた馬車 六 雀さし 七 へつつい直し 八 でいでい屋 九 桶屋 十 人さ…
1940年5月、白水社から刊行されたマルセル・パニョルの戯曲。翻訳は水戸俊雄。装幀は藤田嗣治。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1971年8月、あぽりあ編集室から刊行された中村文昭の第1詩集。あぽりあ叢書1。 目次 Ⅰ 鮭魯 Ⅱ 曼珠沙華 Ⅲ 思慕讃歌 1弟 2姉思慕の歌 Ⅳ 酵母する方向感覚 1虚点の視座 2睡り 3狂気のくちづけ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1951年7月、目黒書店から復刊された石川桂郎の短編小説集。底本は1942年の協榮出版社版。装幀は小宮正志。2011年、烏有書林から復刊された。 石川桂郎氏の諸短篇はときどき雑誌の一角を埋めてゐるのを私は眼にした。秋晴れの日通りすがりの路傍から金木犀の…
1972年12月、葡萄社から刊行された中桐雅夫(1919~1983)の第3詩集。 わたしは、この十月で五十三歳になった。詩集は、高村光太郎賞をもらった「中桐雅夫詩集」(昭和三十九年)以来、長田弘君編集の同名の文庫本詩集(昭和四十六年、以上思潮社刊) についで、…
1948年3月、山脈詩派社から刊行された奥山潤の第1詩集。装幀は奥山政子。 目次 序 殿岡辰雄序詩 鳩午谷 (白川鄉にて) 平湯高原 1峠にて 2温泉 3地質 4湯治 落葉道 秋の夜の雨 泉 白い石 おとづれ 冬山にて 其の一 礦山にて 降誕祭の夜 探礦日誌 村の製材…
2017年10月、石風社から刊行された福間明子(1948~)の第3詩集。第28回日本詩人クラブ新人賞候補作。 目次 Ⅰ こけつ まろびつ カミナリグモ 雨はランダムに降る 夢の切れ端 合歓の花のころ 野分のころ 眺めてみては 秋の夜の 違いない ラッキーストライク Ⅱ…
1989年11月、福音館書店から刊行された石牟礼道子(1927~2018)の児童小説。「子どもの館」連載。 目次 第一章 三日月まんじゃらけ第二章 海神さま第三章 犬の仔せっちゃん第四章 ヒロム兄やん第五章 ひかり川第六章 ぽんぽんしゃら殿第七章 髪長まんば第八…
1960年6月、穂高書房から刊行された石井きみ子(1916~1959)の短編小説集。「日通文学」連載。装幀は賀茂牛之輔。 目次 恐怖の日日 医学の対立 コバルト治療 癌病棟 女への訣別 暗い死の影 去来 敗残者 あしかびの村 私は一羽の牝鶏である あとがき(年譜)…
1946年5月、三島書房から刊行された藤澤桓夫の長編小説。装幀は田村孝之介。画像は47年2月の再版。 目次 野菜籠 小事件 女の仕事 冬近く 若い果實 文づかい 月明るし 少年工員 行動人 世間の貫はし 願望 心の糧 都會の黄昏 善意について 暗い日曜日 心の距離…
2017年9月、空とぶキリン社から刊行された岩崎恭子(1967~)の第1詩集。表紙、扉絵はサイトウマスミ。 第一詩集『ひばりの声が聴こえない』は、二○代から書き ためてきた詩をまとめたものです。 振り返る詩は稚拙で、正直にいえば”恥ずかしい”という 思いは…
1972年6月、不動工房から刊行された平光善久(1924~1999)の第9詩集。第23回H氏賞候補作。 明るいところから暗いところへ入っていくと、瞬間、眼の前が真っ暗になる。やがて眼が闇に馴れてくると、暗闇のなかが見えてくるようになる。真の暗闇のなかに居て…
1955年12月、詩宴社から刊行された平光善久(1924~1999)の第3詩集。 目次 鼠の羽根布団 鈴になった仔馬 バツクミラー 無邪気な約束 小心な攻撃 髭と口紅 海のこだま 面映ゆい季節 深夜の死 過去帳を売る男 後記 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1957年12月、詩宴社から刊行された平光善久(1924~1999)の第4詩集。 目次 天韻 ベンチの乞食 泉 冬眠 秘図 天の鞭 坑の話 夜の虹 夜の掌 時間 玉葱の歌 ポスト 亀甲図 骨灰の踊り 蛙 残酷な晩餐 夜のキャンバス 太陽のデスマスク 地球のひかり尾 掌の死 慈…
1975年1月、文芸協会出版から刊行された淡谷悠藏(1897~1995)による青森文学回顧録。カットは川島慶三。淡谷は元衆議院議員で淡谷のり子の叔父。 目次 「黎明」前夜 その時代の動き 芽を孕む 黎明に集まった人たち 反抗の思想 「座標」胎動 「座標」創刊事…
1997年11月、書肆山田から刊行された清水哲夫(1938~)の第15詩集。装幀社は小松桂士朗。 目次 函は緑よ なかった はらから 梅雨期 肩を並べる 展覧会の絵 壁の絵 二人と一人の二人 夏の蔓 夏の日に 「むさしのFM」日誌 「長門峡の次の駅 いい日旅立ち 覚悟…
1974年5月、三一書房から刊行された菅谷規矩雄(1936~1989)の第4評論集。 さきの評論集《無言の現在》におさめた、《埴谷雄高論――ロマネスクの反語》のあと、その続篇の試み――すなわちわたしの企図した〈詩の原理あるいは埴谷雄高論〉の展開は、さまざまな…
1982年3月、書肆季節社から刊行された藤村壮の第6詩集。装幀は政田岑生。 目次 叙――エスキス しろい茎 箱のなかの窓 窓について 木の芽どき 石について うつろな断片 こぎと うた おちる鳥 固い部分 植物の人 ねじれた道 コスモス 跋――彼方へ NDLで検索日本…
1978年5月、太刀書房から刊行された南原充士(1949~)の第2詩集。 目次 Ⅰ 空洞 ひるがえる とび職人 媚薬 私は失う 朝の儀式 競技場 神殿 夕ぐれ 沈黙 行商人 緩徐調 Ⅱ 融解 麻痺 幻視 幻滅 失踪 追跡 夜汽車 寧日 レクイエム 朝のテラス 日本の古本屋で検…
1995年11月、北十字舎から刊行された天童大人(1943~)の第2詩集。装幀は吉野史門。 目次 オルドスの犬 ベルベル人 示現 太陽の啓示 空間 肉聲 北ノ聲 朗唱(一) 朗唱(二) 聲神医 猿楽 十手考 無垢刀人・土井虎賀壽 靴 紫色の夢 〈歩廊〉への試み 〈天才…
1961年8月、講談社から刊行された大田洋子(1906~1963)の短篇集。題字は直木久蓉。 目次 八十歳 八十四歳 輾転の旅 ゆく先きざき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1981年5月、土曜美術社から刊行された菅原克己(1911~1988)の詩論集。装画は著者、装幀は加藤幾惠。 日々のかなしみ 朝、起きて 詩の続きを書いた。 詩の言葉に溢れると みんな消して また眠った。 何をぼくは、ぼくの中から えりわけようとしているのだろ…
1980年4月、東京新聞出版局から刊行された北畠八穂(1903~1982)による昭和作家たちの回想録。貼り箱和紙絵は遠藤加津子、扉絵は原美代子。 ここにあげた人たちは、それぞれ、著名な創作品を残しました。 昭和文学史上、当然、詳細な研究は、されましょう。…
1983年8月、思潮社から刊行された諏訪優(1929~1992)の第6詩集。函は「江戸絵図」部分(安政六年・須原屋茂兵衛藏版)、本文挿絵は柳下あつみ。 目次 「田端事情」のための栞 田端事情 谷中草子 水の音 田端事情 田端日記(一) 田端日記(二) 田端日記(…
1951年6月、かんらん社から復刊された竹内てるよ(1904~2001)の詩集。底本は1941年の第一書房版。 このたび「かんらん社」の御厚志によつて再び「生命の歌」をみなさまの前にお贈りいたします。私といたしましてはこれにすぎたよろこびはないのであります。…