2018-02-19から1日間の記事一覧

剃刀日記 石川桂郎

1951年7月、目黒書店から復刊された石川桂郎の短編小説集。底本は1942年の協榮出版社版。装幀は小宮正志。2011年、烏有書林から復刊された。 石川桂郎氏の諸短篇はときどき雑誌の一角を埋めてゐるのを私は眼にした。秋晴れの日通りすがりの路傍から金木犀の…

夢に夢みて 中桐雅夫詩集

1972年12月、葡萄社から刊行された中桐雅夫(1919~1983)の第3詩集。 わたしは、この十月で五十三歳になった。詩集は、高村光太郎賞をもらった「中桐雅夫詩集」(昭和三十九年)以来、長田弘君編集の同名の文庫本詩集(昭和四十六年、以上思潮社刊) についで、…

石ころ道 奥山潤詩集

1948年3月、山脈詩派社から刊行された奥山潤の第1詩集。装幀は奥山政子。 目次 序 殿岡辰雄序詩 鳩午谷 (白川鄉にて) 平湯高原 1峠にて 2温泉 3地質 4湯治 落葉道 秋の夜の雨 泉 白い石 おとづれ 冬山にて 其の一 礦山にて 降誕祭の夜 探礦日誌 村の製材…

雨はランダムに降る 福間明子詩集

2017年10月、石風社から刊行された福間明子(1948~)の第3詩集。第28回日本詩人クラブ新人賞候補作。 目次 Ⅰ こけつ まろびつ カミナリグモ 雨はランダムに降る 夢の切れ端 合歓の花のころ 野分のころ 眺めてみては 秋の夜の 違いない ラッキーストライク Ⅱ…

あやとりの記 石牟礼道子

1989年11月、福音館書店から刊行された石牟礼道子(1927~2018)の児童小説。「子どもの館」連載。 目次 第一章 三日月まんじゃらけ第二章 海神さま第三章 犬の仔せっちゃん第四章 ヒロム兄やん第五章 ひかり川第六章 ぽんぽんしゃら殿第七章 髪長まんば第八…