2012年2月、思潮社から刊行された伊達風人(1977~2011)の遺稿詩集。著者が生前進めていた詩集の構想をもとに、未発表を含む作品から、野川秀行、野村喜和夫(1951~)の編集により39篇を収録。
目次
- 水錘
- 鼓吹器
- 慣性の法則
- 落書き
- 影
- ブランコを揺らすもの
- 感覚に付随するいくつかの真実
- C
- 石ころの想い
- グリーンティ・サクレ
- ぽろぽろ
- 虚(うろ)のためのオード
- 数詞
- 辞書
- 空缶の夜
- 契約
- 摩擦
- 美しく生きる
- レシート
- 零のカルデラ
- 紆余(あるいはリラの発生)
- 浮遊する(ひだ)のために
- 水のように
- ひとつ。
- 桜
- いまを生きたい
- カレーライス
- グラジオラスの咲く丘
- 理髪店にて
- まばたき
- 16センチメンタリズム
- 耳たぶのやわらかさで
- 夜空のねじれのために
- 想
- 過去の食卓
- かえるの舌
- パレード(レファレンスは春)
- すいか工場
- わたしから一番遠いあなたヘ
遺稿集刊行にあたって=野川秀行