2016年6月、サイゾーから刊行された枡野浩一の私小説。装幀は篠田直樹。写真は佐々木あらら、gettyimages。
目次
まえがき
神様がくれたインポ
- 第一回 精力もお金も潔さもなく毎朝しぼむ四十七歳
- 第二回 大盛りを頼んだことのない男、まるいケーキを一人で食べた
- 第三回 肉食で酒豪で熱い風呂が好き そんな男のにおいについて
- 第四回 この夢は妄想であり実在のエグザイルとは無関係です
- 第五回 一回もスカートめくりをしないまま大人になるとインポになるの?
- 第六回 対等な女性を見ると萎えてきて弱い女性に興奮します
- 第七回 遠くから見たなら僕は元気そうかもしれないが脱いだらインポ
- 第八回 加害者として立っているはずだった はずだったのに僕のふにゃふにゃ
- 第九回 対等な女性に萎えて自分より強い女性に片思いする
- 第十回 才能も年甲斐もなく夢をみていたことだけが過去の栄光
- 第十一回 離婚後に気が狂ってた時期がある いま正気かはわからないけど
- 第十二回 なにもかも離婚のようだ 芸人の相方たちと別れたことも
- 第十三回 空気読むことの得意な君たちが空気を読んだ意地悪をする
- 第十四回 人はみな心変わりを語らずに断捨離めいたサヨナラをする
- 第十五回 親権は母親側が持つべきと裁判所でも皆が思った
- 第十六回 犯罪にならないように立っている よい一年でありますように
- 第十七回 自己愛にひたる他人もゆるしたい 自己憐憫も憐憫したい
- 第十八回 自転車を盗まれがちな人生だ 盗んだ人は元気かな今
- 第十九回 据え膳を食わないことが恥なんて思ってないし食べ残します
- 第二十回 お互いの本音が可視化されたときセックスなんて楽しめるのか?
- 第二十一回 十二年やってみたけどいつまでも終わらないのが離婚処理です
- 第二十二回 ワレナベにトジブタだって信じてたけど実際はそうじゃなかった
- 第二十三回 みんな死ぬ みんなどこかを病んでいる きょうのところはまだ生きている
- 第二十四回 会いたくて会えない人は私には会いたいなんて思っていない
愛のことはもう仕方ない