1955年2月、池田書店から刊行された大木實の第8詩集。「今日の教養書選101」。『場末の子』『屋根』『故郷』『遠雷』『初雪』『夢の跡』『路地の井戸』からの自選とそれ以後の作品27篇を加えたもの。
目次
●場末の子
- 路地の空
- 曇つた日の夕方
- 坂
- 歌
- 友達
- 日曜の夕方
- 裏町
- 公園のさくら
- 停車場にて
- あかご
- 川
- フイリツプに
- 公園のベンチ
- カフエの前で
- 少年の日
- 小名木川付近(六篇)
- 雨の降る晩
- 秋の花
- 谺
●屋根
●故郷
- 巣
- 巣
- 朝
- 冬夜獨居
- 歸途
- 前夜
- 訣別の朝
- 吾子誕生
- 父となる
- 妻のゐない家
- 日本の田舍
- 母の生れた家のあたり
- 母の生れた町
- 秋の貌
- 夕餉どき
- 三月
- ポプラ
- 隣のひと
- 子供泣く
- 夕陽のなか
●遠雷
- 楢の若葉
- 停車場にて
- 無縁坂
- 猫
- 稚な子のやうに
- 食器
- 紙風船
- 青春
- 午後
- 連翹
- 遠雷
- 母の故郷
- 山の湖
●初雪
- 一家
- 故郷
- 柿の花
- 爐邊
- 厨
- 霰
- 井戸
- 猿蟹合戰
- 峠
- 椎の若葉
- 椎の木のあるあたり
- 裏山
- 初雪
- 竹笛
- 初節句
- 机
- 小豆の煮えるまで
- 父をおもふ
- 先生の家
- 山國
- 甲斐路
- 甲府にて
- 晩秋初冬
- 湖
- 池の見える部屋
- 花影
●夢の跡
- 爪
- 午後八時
- 祕密
- 妻
- こほろぎ
- 朝
- 歩く
- 子供と桃の花
- 月夜
- 月のひかり
- 跫音
- 糸玉
- 火
- 朧夜
- 柿の花咲くころ
- 夕方の坂のうへで
- そのひとつは
- 雪のゆふがた
- 早春
- 留守
- 晝
- 路地
- 隣の家
- 竹馬の友
- 小さな店
- ひとつの林檎
- 麥の穗
●路地の井戸
- 鉈
- 鉈
- 手
- おさなご
- おさなご
- 夜夜
- 徒勞
- 路地の井戸
- 花と人
- 邂逅
- 猫
- 雲
- 柿の木のある家
- 兄弟
- 從妹
- 夜長
- 夜明け
- 押入
- 梨の實
- 笹舟
- 夜道
- 夜汽車
- 旅愁
- 歩廊のかなた
- 人生
- 燈のように
- 伊勢路(十篇)
●天の川
- 陸橋
- 盥
- 洋傘
- 天の川
- 友をおもう
- 若葉の蔭
- 秋の夜更けを
- ゴオホの画集
- 秋夜
- 糸まきをする母と娘
- 旅情
- 湖畔
- 秋のはじめ夏のおわり
- 夜咳をする
- 日曜画家
- 津村さんの娘
- 室生さんの息子
- 室生さんの詩集
- あらしのあと
- 屋根と星
- 裸木
- 宇宙
- 草の棘
- 梅二本
- 父と子
- 四月がくる
- 麦笛
あとがき