1995年2月、宝文館出版から刊行された大島博光(1910~2006)の第4詩集。大島は詩人会議創立メンバー。
目次
序詩
- 不幸は忍び足で
- きみが地獄の岩に
- もう思い出でしかないのか
- きみはやってきた
- きみがやってくると
- きみはわたしを連れて行ってくれた
- きみは大地を
- 妻静江を送る
- 最初の涙
- きみはいまごろ
- 運命はわたしを
- 宛名はあっても
- 蛆虫はもう
- 静江の狂人
- 愛するとは
- きみの炎は
- わたしの失くした春の
- わたしのなみだを
- きみは恋人をなくして
- また春が
- きみが一歩あるくと
- きみといっしょに歩いた道
- きみがこの地上に
- どこに刻もう
- きみのいないうつろな部屋は
- きみを失って
- 地獄のうた
- きみはどこにもいた
- きみはさっさと
- だれもわたしの歌を聞いてくれない
- 泣いてる男は
- あけぼのの方へ
- 孤独な散歩者の
- きみはもっていたの
- 灰を撒く
- わたしは狂ってしまった
- 一九九三年二月九日
- 生と死が地つづきの
- 往生ぎわのわるい男は
- きみとわたしは
- 愛の弁証法
- きみのいない時間と空間のなかに
- わが地獄の季節
- わたしの不運は
- もう行き暮れて
- 静江の希い
- 墓碑銘Ⅰ
- 墓碑銘Ⅱ
- 最後のうた
- もしもわたしに
- わたしは眠ろう きみといっしょに
- わたしはそこに壮大な未来を見た
あとがき