1982年3月、レアリテの会から刊行された佃学(1938~1994)の詩論集。レアリテ選書2。著者は香川県生まれ、刊行時の住所は小平市。
ここ数年間に書きちらしてきたものをまとめて一冊とした。まとめるにあたって若干手直しした。内心忸怩たるものがあるが、仕方がない。いまはできるだけ潔くこれらのことばたちと別れていたいと思うばかりだ。
もとよりこれは詩論集というよりも試論集、または私論集というべきものであるが、私が<私>に苦しんだ、その奇妙な戦いの記録でもある。胸をかしてもらった詩人たち(勝手なことを書いたが)も、それを認めてくれるだろうと遅ればせに念じるほかない。本書が「レアリテ選書」の一冊として世にでることを喜びたい。
(「おぼえがき」より)
目次
Ⅰ
Ⅱ
- 斎場の孤独
- 江森国友試論
- 暮鳥断想
- 雑感として
- 屋根裏の片隅
Ⅲ
- 寒蟬鳴尽
おぼえがき
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