1988年5月、東峰書房から刊行された中尾彰(1904~1994)の第2詩集。装画は妻の吉浦摩耶。著者は画家。島根県津和野生まれ、刊行時の住所は練馬区桜台と蓼科高原。
目次
・人生Ⅰ――からまつ林にて
- 郭公
- 郭公よ
- からまつ林1
- からまつ林2
- からまつ林3
- 秋1
- 秋2
- 草庭
- 椅子に来る人
- 朝の挨拶
- 私が居なくなったら
- 山霧
- 帰山
- 旅立つ日には
- 窓
- 濾光板
- 落葉松林
- 我が老年に
・人生Ⅱ――雪明りの記憶
- 春の雪
- 食卓
- 少年
- 雪明りの記憶1
- 雪明りの記憶2
- 故郷
- 歳月
- 落魄
- 美しいもの
- 川のほとり
- 紫陽花色の
- 虫
- ひよどり
- 冬うぐいす
- 昔の雲に
- 本 倫という幼女に
- からまつ林悼歌
- ゆうすげ悼歌 Y・Kさんに
- 煙草悼歌
・人生Ⅲ――旅途
- 秋木荘
- 冬の旅
- 哈爾浜
- 雲崗天女
- 北京の宿
- 梨の花
- チロルにて
- 天上の村
- インスブルック
- チロル断唱
- 美しい墓地
- 会わずに別れる
- 植物園で
- セーヌの岸で
- ラスパイユ駅で
・人生Ⅳ――拾遺
- れんげ田の歌
- 雪夜
- さんとう君
- 村里
- 麦畑は
- 梟のような声
- あらあらかしこ
- 昔の夜
- 狼絶滅
- 狐
- むいかいち村
- 童話
- 山庭徘徊
- 甘美な絵風
・野花のクロッキー
- はるりんどう おきなぐさ
- あまな まいづるそう
- うつぼぐさ あけび
- ほたるぶくろ やぶかんぞう
- ゆうすげ かわらまつば
- いたちささげ ふしぐろせんのう
- くさあじさい くがいそう
- ひるがお ききょう
- おみなえし たちふうろ
- まっむしそう われもこう
- かわらなでしこ たかとうだい
- からまつそう たまがわほととぎす
- しきんからまつ ししうど
- さらしなしょうま もじずり
- おとしぶみ しでしゃじん
- うめばちそう おけら
- あきぎり あきちょうじ
- とりかぶと ひがんばな
跋 魂の原型 佐々木基
あとがき