1984年5月、戦後復刻版刊行会から復刊されたアンソロジー詩集。元版は1936年1月、前奏社刊。
目次
- 杭打のうた・赤石茂
- 正月ちかく・赤木公平
- 春を告ぐるモスクワ河の流氷・秋田雨雀
- アスフアルト・飛鳥井文雄
- 南京虫・新井徹
- かまぐれのうた・伊藤正齊
- 風・故郷・上野壯夫
- 父と子・植村諦
- 肉體・内田博
- 途上・岡本潤
- 鶯の歌・小熊秀雄
- 小事件・小野十三郎
- 市立共同宿泊所・大江鐵麿
- 乳のでない母とミルクで育つた子供達への話・大江滿雄
- 石炭荷役機・大元清二郎
- 嗟嘆・遠地輝武
- おれにも歌はせてくれ・河上伴三
- 電車ごつこ・川崎大治
- 機織り・貝原嘉文
- 無題・榎南謙二
- 孤と群と・菊岡久利
- 早春・北川冬彦
- きのは待つていた・北澤喜代治
- 落葉・木村好子
- たしかにその日のひるすぎまでは彼等は下界に生きていた・草野心平
- 沈默の鼓動・窪川鶴次郎
- 畦・古賀一久
- 友情・郡山弘史
- 一疋の昆虫・今野大力
- 最初の・最後の女として・後藤郁子
- ドン・キホーテ・佐伯郁郎
- 炎暑の中から・坂井清子
- 怒るオホーツク・更科源藏
- 藤さんは生きて行く・島田宗治
- 眩暈・志水克
- 花河・神保光太郎
- 部屋・杉沼秀七
- 或る日に・鈴木泰治
- 陳情・鈴木忠志
- エ・伊開戰・世田三郎
- 冬の夕暮・千家元麿
- 減心賦・高橋新吉
- 秋風をおもふ・高村光太郎
- フライ・ホイール・田木繁
- 一本の雜草・竹内てるよ
- メツキ工場・武田亞公
- 第二の荒川・田中英士
- 吹き晒しの愛・田中令三
- 英語ぎらひ・壷井繁冶
- 詩と現實・刀田八九郎
- 方向・中野鈴子
- 聖歌隊・中野秀人
- 詩人は辛い・中原中也
- わが肉は新陳代謝はげしく・永瀬清子
- 鳥の夜をあゆむ・永見達
- なめくじの歌・新島繁
- 尻鍬の歌・野田一良
- 專賣局裏附近・野長瀬正夫
- 夜だけがすべてを見ていた・萩原恭二郎
- 電車從業員・萩原大助
- 英雄・長谷川進
- 夜は確かに明けるよ・平井實
- ふるさとへの歌・船方一
- 第二の自然・眞壁仁
- つばめよ・槇本楠郎
- ザール人民投票・松田解子
- 船底修理・松永浩介
- 早春・丸山薫
- 幼子に・南龍夫
- 母の愛にそむいて・森谷茂
- 幼女の板跳ね・森本眞一郎
- 死について・森山啓
- 故國を離れて・雷石楡
附録
執筆者録
詩界年表