2001年11月、平凡社から刊行された金石範(1925~)と金時鐘(1929~)の対談集。編集は文京洙、装幀は田村義也。2015年に平凡社ライブラリーとして増補版が刊行されている。
目次
はじめに 済州島四・三事件とは何か 文京洙
対談 なぜ書きつづけてきたかなぜ沈黙してきたか 金石範・金時鐘
・第Ⅰ部 「解放」から四・三前夜まで
- 「解放」をどのように迎えたのか
- 「解放」直後――民族独立の動き
- 信託統治問題と米ソの対立
- 入党と党活動
- 日本での四・三の衝撃
- 単独選挙反対から四・三へ
・第Ⅱ部 四・三事件とその意味
- 四・三蜂起当日と直後
- 五月一〇日の単独選挙ボイコット
- 郵便局事件―一九四八年五月末
- 南北分断政権の成立―一九四八年八月・九月
- 済州島脫出・日本へ―一九四九年五月
- 共産党入党と二人の出会い―一九五〇~五二年
- 『ヂンダレ』の創刊と路線転換―一九五三~五五年
- 『鴉の死』の誕生まで―~一九五七年
- 『ヂンダレ』批判とは――一九五七年~
- なぜ日本語で書くのか
- 在日と「転向」―戦後をいかに生きたか
- 四・三事件の原因と評価
- 虐殺の罪責と「和解」
- なぜ四・三を書かなかったのか
- 済州島と日本のはざまで
- なぜ四・三を書きつづけてきたのか
「四・三事件」を考える――事件の経緯とその意味 文京洙
・資料編
- 四・三事件と暴力――証言と解説
- 済州島四・三事件とアメリカ軍政 ブルース・カミングス
- 済州島四・三事件をどう見るか 金石範/梁石日
- 済州島四・三真相糾明および犠牲者名誉回復に関する特別法
- 年表――済州島四・三事件と金石範・金時鐘労
- 参考文献
- 編集データ
編集後記