1991年11月、立風書房から刊行された金時鐘(1929~)の詩集成。装幀は田村義也。
目次
●季期陰象
- 日の底で
- 彼岸花の色あいのなか
- 風船のある場所
- 手のあわいに
- 熟れない季節を
- 乾く
- 木の断章
- 遠い朝
- 鳥
- 謹我新年
- ひそむ
- 朝
●光州詩片
- Ⅰ
- 風
- ほつれ
- 遠雷
- まだあるとすれば
- 火
- 崖
- Ⅱ
- 褪せる時のなか
- この深い空の底を
- 骨
- 窓
- 噤む言葉――朴寛鉉に
- 囚
- 浅い通夜
- 冥福を祈るな
- Ⅲ
- そうして、今
- 三年
- 距離
- 狂う寓意
- めぐりにめぐって
- 心へ
- 日々よ、愛うすきそこひの闇よ
- 解説 三木卓
- あとがき
●猪飼野詩集
1978年10月、東京新聞出版局から刊行。装幀は大手眠魚。
- 見えない町
- うた ひとつ
- うた ふたつ
- うた またひとつ
- 寒ぼら
- 日日の深みで(1)
- 日日の深みで(2)
- 朝鮮辛報――この届くことのない対話――
- 朝鮮瓦報――この置き去られる遺産――
- イカイノ トケビ
- 日日の深みで(3)
- 果てる在日 (1)
- 果てる在日 (2)
- 果てる在日 (3)
- 果てる在日 (4)
- 果てる在日 (5)
- いぶる
- 夏がくる
- 影にかげる
- それでも その日が すべての日
- イルボン サリ
- 夜
- へだてる風景
- 朝までの貌
- 跋 言葉の元手 安岡章太郎
- あとがき
●長編詩集新潟
1970年8月、構造社から刊行。装幀は片山明弘。
- Ⅰ 雁木のうた
- 1
- 2
- 3
- 4
- Ⅱ 海鳴りのなかを
- 1
- 2
- 3
- 4
- Ⅲ 緯度が見える
- 1
- 2
- 3
- 4
- 長編詩「新潟」に寄せて 小野十三郎
●日本風土記
1957年11月、国文社から刊行。装幀は吉仲太造、写真は内海正。
- 南京虫
- 1. 犬のある風景
- 政策発表会
- 木靴
- 除草
- インデアン狩り
- 長屋の掟
- 淀川べり
- 家出
- 夜の街で(1)
- (2)
- 浦戸丸浮揚
- 盲貫銃創
- 的を堀る
- かものむれ
- たしかにそういう目がある
- 謝肉祭
- 発情期
- 2. 無風地帶
- ぼくがぼくであるとき
- 裏庭
- 鍵を持つ手
- 日曜日
- 日本の臭い
- 道路がせまい
- 若いあなたを私は信じた
- ニュールック
- 無風地帯
- 表彰
- 運河
- 一万年
- 処分法
- 白い手
- 私の家
- 猪飼野二丁目
- あとがき
●地平線
1955年12月、ヂンダレ発行序から刊行。装幀は全和光。
- 序文 小野十三郎
- 自序
- ・夜を希うもののうた
- 薄明
- 富士
- 規律の異邦人
- あせた乳房
- よるよ はよ来い
- タロー
- 南の島
- 知識
- 墓碑
- 遠い日
- 耐乏生活
- 期待
- 驟雨
- 子供と月
- 生きるつてこと
- 斉藤金作の死に
- 悪夢
- 梅雨の夜
- 眼
- 開票
- 生きのびるもの
- 夢みたいなこと
- キャメラ
- ・さえぎられる愛の中で
- 母国朝鮮に捧ぐるの歌
- ふところ
- 夜のつぶやき
- ひぐらしの歌
- 流民哀歌
- 春
- 一本の錆びたスゼ
- 第一回卒業生のみなさんへ
- 真昼
- 年の瀬
- 卓の上
- 飢えた日の記
- 在日朝鮮人
- 秋の歌1
- 2
- 3
- 4
- 距離は苦痛を食っている
- 夏の狂詩
- 一九五一年六月二五日の晩餐会
- 巨済島1
- 2
- 3
- 停戦譜 江
- 夜
- あなたはおうわたしを差配できない
- あとがき
●拾遺集
- 大阪港
- 涸れた時を佇むもの
- 猟銃
- 八月を生きる
- 海の飢餓
- しゃりっこ
- 穴
- 歯の条理
- 犬を喰う
- 雨と墓と秋と母と
- カエレオン、音を出す
- 大阪風土記 一つのうた
- しらぬ火
- 河口