2020年9月、土曜美術社出版販売から刊行された愛敬浩一(1952~)のエッセイ集。装幀は高木裕子。[新]詩論・エッセイ文庫10。
目次
序詩 私のブルース
Ⅰ 毎日、テレビを見る。
- 〈つかこうへい以後〉と〈ゲシュタルト崩壊〉――二つの恋愛TVドラマ
- 「うそ、やん」と言う高岡早紀――ドラマ『平成細雪』
- 日常へ――山崎努版のドラマ『雲霧仁左衛門』
- ドラマ『この世界の片隅に』を見て、小田実論へ向かう
- 稲森いずみと山口紗耶香の涙――ドラマ『モンテ・クリスト伯――華麗なる復讐」
Ⅱ 時々、映画へ行く。
□日本映画
- 映画『細雪』を読む
- 歩くこと、映画と小説の『ノルウェイの森』
- 「青春」という切り口で、大島渚の映画を読む
- 内面化された”怒り”について――映画「椿三十郎』
- 二つの時代劇映画――『十三人の刺客」と「桜田門外ノ変」
- 文久二年・時計・品川――映画『幕末太陽傳』
□外国映画
- 最後のヒッチコック
- お嬢さん探偵が走る――映画『疑惑の影』と『舞台恐怖症』をめぐって
- 恋愛映画について――映画『ラ・ラ・ランド』、もしくは映画「私をスキーに連れてって」
- 映画『妻への家路』から考え始める
- 描写の厚み――映画〈ダークナイト三部作〉を見て、野間宏論へ向かう
- 時代の証人――映画『ブラックホーク・ダウン』と映画「アラビアのロレン
- ス」、そして……
- 始まりについて――映画『ジャージー・ボーイズ』
Ⅲ たまに、詩を読む。
- 私の知っている、いくつかの詩
- 書評一束 。
解説 高橋英司 愛敬さんの眼差し
あとがき