2021年11月、土曜美術出版販売から刊行された愛敬浩一(1952~)の詩論集。装幀は高島鯉水子。[新]詩論・エッセイ文庫16。
目次
プロローグ――詩「蛙の夜」を読む
- 1 大手拓次には詩が必要なんだ 吉増剛造・関口彰
- 2 大手拓次について、もっと突っ込んで勉強してみよう サルトルのボードレー
- ル論
- 3 大手拓次の詩について考えるため、彼の日記を読む 詩日記
- 4 大手拓次をどう読むか 詩「藍色の蟇」・「慰安」・「陶器の鴉」
- 5 篠田一士は大手拓次をどう読んだのか 詩「美の遊行者」・「雪をのむ馬」
- 6 伊藤信吉は大手拓次をどう読んだのか 詩「白い狼」・「躁忙」
- 7 詩「銀の足鎧」を読む
- 8 感覚によるいたんだテクストの解読 詩「香料の墓場」・「香料の顔寄せ」
- 9 幻の同人誌「あをちどり」 詩「暁の香料」その他
- 10 詩を読むことは「演奏」なんだ 詩「みづのほとりの姿」
- 11 大手拓次について、批評的な書き方ができるか 大正九年の詩篇
- 12 軽いマニア病 詩「言葉は魚のやうに歩く」・「こゑ」・「薔薇の散策」
エピローグに代えて――詩より他に神はなし 詩「そよぐ幻影」
(付1)
- 訳詩というレッスン ――大手拓次"薔薇忌"、における講演
(付2)岡田刀水士の初期詩篇
- 大手拓次についての簡単な年譜
あとがき